学生ローンを返せない時の対処法とは?メリット、デメリットも解説
- 学生ローン金利が高くて返済できない
- 学生ローンを親に内緒で解決したい
近年、学生時代に借りた奨学金を返済できない人が増加し、これが社会問題として取り上げられています。この影響で、学生ローンを利用する学生も増えているようです。
しかし、学生ローンとは言え、借金は借金です。借金を返済するために多くのバイトを掛け持ちすることは、学業の充実度を損なう可能性があり、結果的には得るものより失うもののほうが多い状況に陥ることもあります。
この記事では、学生ローンと一般的なローンとの違い、学生ローンのメリットやデメリット、お金に関するトラブルが発生する可能性について紹介していきます。学生ローンを利用する際に注意すべき点や、適切な選択をするための情報を提供します。お金の問題は将来の安定した生活に大きな影響を及ぼすため、しっかりと理解し、計画的な借入を心がけることが重要です。記事をご一読いただき、学生ローンについて正しい知識を得ていただければ幸いです。
目次
学生ローンとは?
学生ローンとは、その名の通り学生を対象にしたローンです。高田馬場が発祥とされ、現在も高田馬場に多くの業者が存在しています。
学生は基本的にバイト代程度しか収入がなく、消費者金融などで一般のローンを組むことができません。しかし、お金が足りなくなった学生でも借りられるのが学生ローンです。
教育ローンと混同されがちですが、教育ローンは学生の保護者を対象にしたローンで、学生の教育資金として活用されます。
ローンとは、要するに借金です。学生ローンを利用するということは、学生の身分で借金を背負うということなのです。
学生ローンの使い道は?
学生ローンでお金を借りる際は、融資を受ける目的を聞かれます。しかし、実際に融資されたお金は、何に使っても問題ありません。このため、パチンコ・パチスロなどのギャンブルや旅行や遊興にお金を使う学生もいます。
しかし、多くの学生は学費の足しにしたり、資格取得のための資金に当てたりいるようです。いわゆる真面目な使い方をしているとされています。
学生ローンと一般のローンの違いとは?
学生ローンはその名の通り学生が対象なので、免許証などの本人確認書類の他に、学生であることを証明する学生証なども必要になる場合があります。
また、学生の誰もが利用できるわけではなく、20歳以上かつバイトなどで収入がある、などの条件を満たさなければなりません。
学生ローンは消費者金融の店舗、電話、インターネットなどで簡単に申し込みができます。学生ローンの審査も、面談または電話やネット経由で行われます。
最短20分程度で融資が行われ、利用者の口座にお金が振り込まれます。
学生向けということで融資額の上限は抑えられています。一般のローンに比べて金利が安い場合がありますが、反対に高く設定している場合もあるので注意が必要です。
学生ローンに親の承諾は不要?
借金をするときは、保証人を求められることがよくあります。
学生の場合、保証人を頼むとしたら親などの保護者ということになりますが、親にバレないように学生ローンを利用したいという人も多いようです。
そういったニーズに対応してか、学生ローンには親にバレないことを売りにしているものも多くあります。
ローンの申し込みをする時点では、親に秘密のまま物事を進めることができます。1人暮らしで、滞りなく返済をしている限りは、親にバレるリスクは少ないでしょう。
ところが、実家住まいの場合、返済を滞納すると実家に書類が届くことがあり、それによりバレてしまう可能性があります。
学生ローンのメリット
学生ローンは、他のローンにはないメリットがあります。
審査がゆるくて早い
通常のローンではある程度厳し目の審査がありますが、学生ローンは審査自体がゆるく、遅くても翌営業日には審査が終わります。
お金が振り込まれるのも早いので、すぐにお金を調達することができます。
極論すれば、仮に急な飲み会で1万円だけ都合したいという場合でも、学生ローンでお金を手に入れることが可能なのです。
勤務先にほぼ確認されない
通常のローンを組む場合、本当にその企業に勤めているかどうかを勤務先に確認されことがあります。
しかし、学生ローンの場合、アルバイト先に確認されることがほぼありません。
保証人が不要
学生ローンは保証人不要で申し込めます。そのため、保護者などに保証人を頼む必要がありません。
保証人がない分気軽に申し込めますし、保護者に借金がバレる可能性も少なくて済みます。
学生ローンのデメリット
学生ローンは借金なので、借金特有のデメリットもあります。
それに加えて、学生ローンならではのデメリットも多いのでご注意ください。
お金は銀行口座に振り込まれる
学生ローンは通常、専用のATMがありません。融資されたお金が利用者の口座に振り込まれます。
このため、申し込みから融資を受け、引き出すまでのタイムラグが存在します。
融資額が少ない
保証人がいらないためなのか、学生ローンの融資額は最大でも50万円程度に抑えられています。
10万円までしか借りられないという学生ローンもあるので、一度に多くのお金を調達したいときは不便かもしれません。
金利が高いことがある
学生向けに良心的な金利を設定している学生ローンもありますが、他の条件を緩くしている代わりに金利の高い学生ローンもあります。
場合によってはクレジットカードを使ったほうが良いケースも考えられますので、学生ローンを使う場合、金利は必ずチェックをするようにしましょう。
学生ローンが返せなくなったら任意整理!弁護士へ相談を
学生ローンは、学生が手軽に現金を用意できる方法です。「ちょっと今月ピンチで…」というときには心強い味方になります。
また、学生ローンは保護者に借金がバレづらいローンでもあります。
しかし、返済が滞った場合はこの限りではありません。
学生ローンを滞納した学生は、借金が親にバレないように、どうにかして現金を都合しようとします。
このとき、返済のために別の学生ローンやクレジットカードを使ってしまうケースがあります。
しかし、当然ながらこれは問題の先送りに過ぎません。多くの金融機関を使ってしまうと、そのまま多重債務者となってしまう可能性があります。
また、学生はバイトくらいしか収入がありません。無理に学生ローンを返そうと多くのバイトをこなすことで、過労で倒れる可能性もあります。
しかし、病気で倒れたところで返済期間は変わりません。返せないままでいると支払う利息が増え、想定以上の借金を背負うことになります。
学生ローンも「借金」です。返せない場合は学生であろうと「大人のルール」で返済を迫られます。
もし学生ローンの返済不能・滞納で困った場合には、借金問題に詳しい弁護士・司法書士などの専門家に相談してください。学生ローンも借金である以上、他の借金と同じように債務整理が可能です。
親に内緒で任意整理・債務整理したい場合は、その旨を弁護士・司法書士に伝えてください。事情が分かれば、親に内緒で解決する方法を教えてくれるかもしれません。
たとえ学生相手でもあっても、専門家は親身になって話を聞いて、最善の解決策をアドバイスしてくれます。どうか一人で悩まず、相談に行くことをおすすめします。