2024年5月1日、法律的な要件を満たしたうえで、AIとの会話を通して遺言者のご希望に沿った遺言書の下書きを作成できる「AI遺言書作成支援サービス」の無償提供を開始いたしました。
【AI遺言書作成支援サービス】
https://yuigon-ai.effata.co.jp/
プレスリリースもご参照ください
【参照】ドリームニュース:AIによるサポートで希望に沿った遺言書を簡単に作成できる「AI遺言書作成支援サービス」の無償提供を開始
AIによる支援で、誰でも簡単に希望に沿った遺言書の作成が可能に
相続では相続人の間のトラブルを防ぐために、被相続人が遺言書を作成することが推奨されています。
ただし、遺言書は法律要件が厳格に定められており、間違った書き方をすると、無効となってしまいます。
また、要件を満たしていたとしても、特定の相続人に過大な財産を渡すような遺言書では、遺留分によってトラブルが生じる可能性があります。
今回リリースした「AI遺言書作成支援サービス」では、会話形式でAIの支援を受けながら、相続や遺言に関する法律知識がない人でも、法律要件を満たし、かつ、相続トラブルを防ぎながら、個別のご要望に応えた遺言書の下書きを作成することが可能となりました。
たとえば、推定相続人が複数いる場合に、「妻に全財産を相続させる」という内容の遺言書を作成しようとすると、遺留分の問題が生じることをAIが知らせてくれます。
「AI遺言書作成支援サービス」の概要
それぞれのSTEPごとに、次の情報を入力していきます。
STEP1
- 遺言書の作成日付
- 遺言者の情報
- 相続人の情報
STEP2
- 相続財産の情報(不動産、預貯金、有価証券、非上場株式、その他の財産、債務)
STEP3
- 財産の分け方(STEP2で入力した財産)
- その他一切の財産の分け方
- 代償金
- その他の項目(遺言執行者、祭祀主宰者、その他の内容、付言事項)
それぞれのSTEPで、形式上の間違いや、入力した内容に矛盾がある場合、また、財産の分け方について相続トラブルが発生しうる可能性があれば、AIがコメントいたします。
また、入力の際に、用語の意味を教えてほしい場合や、相続財産の分け方について相談したい場合は、AIチャットボットに質問するとAIが回答いたします。
「AI遺言書作成支援サービス」の各種機能
バックアップ機能
遺言書を作成している途中でバックアップ用ファイルをダウンロードし、
そのファイルをアップロードすると、今まで入力した内容を復元できます。
AIチャットボットの会話のダウンロード機能
AIチャットボットでやりとりした会話の内容をダウンロードすることができます。
遺言書ダウンロード機能(RTFファイル、PDFファイル)
作成した遺言書を、RTFファイル、またはPDFファイルの形式でダウンロードすることができます。
RTFファイルはWord等のエディタで開くと、作成した遺言書の内容を編集できます。
今後の予定
相続や遺言に関する知識を常にアップデートし、ユーザーからの質問に対して、より精度が高く満足度の高い回答ができるように改善してまいります。
注意点
AI遺言書作成支援サービスで作成する遺言書は「下書き」です。
2024年5月時点の日本の法律では、パソコンやスマホ等で作成して印刷した遺言書は認められておらず、財産目録以外の全文を自筆で記載する必要があります。
「AI遺言書作成支援サービス」で作成する遺言書はそのままでは法的に有効にはなりません。
ダウンロードした遺言書を下書きとして、自筆で作成していただく必要があります。
もしくは、下書きを公正役場に持ち込み、公正証書遺言を作成する方法もあります。
新宿区の新製品・新サービス開発支援補助金事業
本サービスは、新宿区の新製品・新サービス開発支援補助金を受けて開発いたしました。
当社の事例も、令和6年度の募集チラシに掲載されております。
【参照】新宿区:令和6年度 新製品・新サービス開発支援補助金 チラシ
https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000395095.pdf