香川県の人口は、2018年4月現在、約962,050人で、全国で39番目に人口の多い都道府県です。 四国地方の北東部に位置しており、徳島県と愛媛県と接していて、全国で最も面積が小さいのが特徴です。
また、県の大部分が瀬戸内海に面しているため、温暖で雨量の少ない気候をしており、良質の小麦が多く収穫出来るので、小麦を原料とするうどんの生産が盛んとなり、今や、香川県といえば「うどん」というほど全国的に知られています。 その中でも讃岐うどんは、香川県の特産うどんとして有名ですね。 名産品といえば、高級砂糖である和三盆も人気の一品です。
観光では、「こんぴらさん」の愛称で呼ばれている金刀比羅宮をはじめ、栗林公園、瀬戸大橋、丸亀城、レオマリゾートなど数多くのスポットがあり、毎年大勢の人々が訪れています。
今回は、そんな香川県の借金問題の特徴や貯蓄の傾向について詳しく見ていきたいと思います。
香川県の世帯数ランキングとその内訳
平成27年の調査によると、香川県の世帯数は、約43万世帯で、全国第37位という結果でした。 この順位は、人口の多さのランキングを僅かに上回ってはいるものの、ほとんど変わらないため、香川県は人口と世帯数とが比例している都道府県であると言ってよいでしょう。
一方、持ち家率ランキングは、全国第23位と、平均値に近い順位で、特にマイホームを所有しやすい都道府県であるとは言えないかもしれません。 その理由としては、香川県の年間収入ランキングが全国第34位と低い水準にあることが考えられます。 年収が多くなければ、マイホーム資金へと回す余裕が無いのは当然の結果と言えるでしょう。
しかし、年間収入ランキングが全国第34位であることを考えると、その割には持ち家率ランキングが全国第23位というのは、比較的高い順位であるため、香川県は持ち家に対する意識が高いと捉えることも出来るのではないでしょうか。 近年、特に若者の間で持ち家志向が低下しており、賃貸でも十分と考える風潮が強い中、香川県では「家を持ってこそ一人前」という考え方が主流であることが、持ち家率の高さに繋がっていると思われます。
香川県の1世帯あたりの負債現在高
続いて、香川県の1世帯あたりの負債現在高について見ていきましょう。
香川県の1世帯あたりの負債現在高は、全国第46位と、負債の少なさは全国ベスト2を誇る結果となりました。
その内訳を見ていくと、まず、1世帯あたりの住宅・土地のための負債が全国第43位です。 このデータから、香川県は少ない負担でマイホームを所有できることがあきらかとなっており、年間収入の割に持ち家率が高い要因の一つと考えてよいでしょう。
また、1世帯あたりの月払い・年払いの負債は全国第44位でこちらも低い順位です。 月払い・年払いの負債としては、自動車保険料の支払い、新聞の購読料、習い事の月謝などが考えられますが、香川県は車社会であるため、自動車保険への加入は必要不可欠なものであり、その出費が大部分を占めていると考えてよいと思います。
そして、特筆すべきは、1世帯あたりの住宅・土地以外の負債が全国第47位と、全国で1番少ないことでしょう。 住宅・土地以外の負債としては、マイカーローン、カードローン、キャッシングなどによるものが考えられますが、前述のように香川県は車社会であるため、マイカーローンの出費がほとんどであると推測されます。
しかし、近年、香川県ではパチンコやパチスロにハマってしまい、消費者金融から借金をする人が増えており、問題となっています。
パチンコやパチスロでの借金も、香川県の住宅・土地以外の負債の一部であり、今後も1世帯あたりの住宅・土地以外の負債の少なさ第1位を保っていくために注意していかなければならない問題であると言えるでしょう。
パチンコは、小額の掛け金で楽しむ分には良い気分転換にもなりますが、店内の熱気と音、そして何よりハンドルを握ったときの高揚感が物凄く、つい大金を使ってしまうものです。 1時間で1万円以上失ってしまうことも珍しくありません。 年間収入が高くないのに、パチンコにハマって通うようになれば、すぐに生活費は底を尽き、消費者金融から借金をすることになり得ます。 パチンコは、多重債務への入口とも言われているので、その恐ろしさを理解しておくことが必要です。
また、香川県には高松競輪場や丸亀競艇場などの公営競技場もあり、パチンコ以外のギャンブルも身近に存在するため十分に注意しましょう。
香川県の1世帯あたりの貯金残高について
今度は、香川県の1世帯あたりの貯金残高について見ていきたいと思います。
香川県の1世帯あたりの貯蓄現在高は、全国第12位と上位の方であり、香川県は貯蓄が得意な都道府県であると言えるでしょう。
年間収入の水準がそれほど高くなく、負債現在高も全国で1番少ないことを考えると、香川県民の貯蓄への力の入れ方が浮かび上がってきます。
ではその内訳はどうなっているのでしょうか。 自由に出し入れすることが出来る通貨性預貯金の額は、全国第23位と、意外なことにそれほど高くはありません。
しかし、毎月決まった金額を積み立てていく定期性預貯金の額は全国第8位と、ベストテンに入るほど高順位であり、香川県民は、すぐに引き出せないような、コツコツと貯めていく長期的な貯金の方を重要視していることが分かる結果となりました。
また、有価証券の保有率も全国第13位と、投資にも積極的な姿勢を見せています。 以上のようなデータから、香川県民は決して多くない収入から、毎月、毎年と積立をして地道に貯蓄を増やしていくことが出来るという、堅実な県民性が伺えます。
借金問題を解決するには
借金の問題は、人にはなかなか相談しにくいため、一人で悩みがちです。 迫り来る支払いの日々に怯えて暮らす毎日から抜け出すために、ついやってしまう失敗が、新たに借金をして、そのお金を借金の支払いに当てたり、生活費にしたりすることです。 そうやって多重債務の沼に嵌っていってしまうのです。 そうならない前に、弁護士や司法書士などの専門家に相談することが重要ですが、万一多重債務に陥ってしまった場合でも、解決する方法は必ずあるので、まずは借金問題を解決する債務整理の主な方法について知っておきましょう。
まず、最も手軽に行うことが出来るのが「任意整理」という方法です。 任意整理は、債権者との話し合いにより、借金や利息の減額交渉を行う方法で、裁判所を通す必要がありません。 そのため敷居が低いぶん、相手方が交渉に応じてくれるとは限らないという欠点があります。
次に、「個人再生」という、マイホームを所有している人にお勧めの方法があります。 個人再生なら、住宅ローン以外の借金を、最大五分の一にまで大幅に減額することが可能であり、マイホームを手放す必要がありません。 せっかく香川県で手に入れたマイホームを手放したくはないですよね。 ギャンブルや浪費による借金でも利用できるというのも大きな特徴です。
しかし、その手続きは大変複雑であり、また、今後も継続して安定した収入が見込めることや、借金の総額が5000万円を超えないことなど、厳しい条件があるというのがデメリットです。
最後に紹介する方法が「自己破産」です。 自己破産は、裁判所に破産申し立てをし、破産者となり、免責を受けることで借金が全て帳消しとなる手続きのことです。 その代わり、マイホームやマイカーをはじめとした一定額以上の財産は全て失うことになります。
財産を失うというのは、一見、非常に大きなデメリットのように思えますが、財産を失っても、取り立てに怯え、返しても返しても無くならない借金の返済のことで悩む日々から開放されるというのは何ものにも変え難いメリットなのではないでしょうか。 財産を失うと言っても、生活に必要な最低限の財産は残されますので、そこまで不自由はしないでしょう。
自己破産のデメリットとしては、手続きが面倒なことや、官報に氏名が掲載されてしまうことや、今後数年、借入が出来なくなることなどが挙げられます。
以上、借金問題を解決する代表的な債務整理の方法を紹介しましたが、どの方法が自分に適しているのかは、マイホームや財産の有無、借金の額などで推し量れるような簡単な問題ではないため、弁護士や司法書士などの専門家に依頼し、アドバイスを仰ぐのが望ましいでしょう。
弁護士であれば、煩雑な手続きもサポートしてくれますし、交渉をする際も豊富な知識と経験で力になってくれるため、借金問題解決の近道となります。 香川県では、以下のような場所で借金問題や多重債務に関する無料相談を行っていますので、借金問題でお悩みの方は、お早めに相談だけでもしてみることをお勧めします。
高松市多重債務相談市民相談センター
高松市番町1-8-15
087-839-2066
香川県消費生活センター多重債務相談窓口
高松市番町4-1-10
087-834-0008
四国財務局多重債務者相談窓口
高松市中野町26番1号 四国財務局
087-831-2155
香川県弁護士会多重債務無料法律相談
高松市丸の内2-22
087-822-3693 ※要事前予約
法テラス香川
高松市寿町2-3-11 高松丸田ビル8F
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