お正月の義実家への失敗しない手土産の選び方|挨拶や注意点も解説
新年を迎えるお正月、通常は日常的な交流が少ない中、義実家への帰省が多くの方にとっての慣習となっています。この際に気になるのが、手土産の選び方です。喜ばれる手土産を選び、義両親に感謝の気持ちを伝えたいと思うのは、妻としての願いです。
この記事では、年末年始・お正月の義実家帰省時に最適な手土産、お菓子やお菓子以外や、その適切な相場、そして手渡しのマナー、毎回持っていくべきか、いらないと言われたらどうするかについて解説します。
記事の最後には、手土産以外に持参すると喜ばれるアイテムや、義実家での適切な作法についても触れています。妻の実家、夫の実家への帰省を考えている方々にとって、有益な情報となることでしょう。
目次
義実家への帰省|おすすめの手土産と値段の相場を解説
年末年始、お正月など義実家への帰省をする際の懸念事項である、手土産。
お姑さんから「手土産は持ってこなくていいのよ」と言われても、多くの妻は手土産を準備するようにしています。また、義両親の家の他、親戚の家の数分を用意している…なんてこともあるようです。
では、手土産といっても一体どのようなものを選べば良いのでしょうか。
初めての場合は持っていくものはお菓子か
常温で日持ちがするもの
お正月に持っていく手土産として、1番重視しておきたい部分が「常温で日持ちするかどうか」です。
年末年始の義実家は、おもてなし料理の準備などで、冷蔵庫がいっぱいの可能性が高いです。
このような状態で、冷蔵が必要なものや日持ちがしないものを渡してしまうと、迷惑になってしまいます。せっかく時間をかけて選んだ手土産が、迷惑と思われてしまうのは絶対に避けたいところです。
お酒、お菓子であればクッキーやかりんとう、おかきなど、できるだけ常温で保存できて消費期限の長いものを選ぶようにしましょう。
消費期限の長いものであれば、年末の忙しくなる前に準備しておくこともできます。
初めて義実家に行く場合は、無難なお菓子をチョイスするのが良いでしょう。
義実家への手土産でおすすめのお菓子以外
常温で日持ちがするもの
上記で常温で日持ちがするものついてお菓子について解説しました。
お菓子以外にもコーヒーやお茶など飲めるものが考えられます。ただ、カフェインについて気になる方もいるので、そういった場合はカフェインレスの飲み物が良いでしょう。
お正月らしいもの
お菓子以外にも、新しい年を祝うのにふさわしい、華やかな手土産を持っていくのも良いでしょう。
干支に関係のあるものや、紅白のもの、縁起物などがぴったりです。
和菓子は華やかなものが多く、年配の方も好む傾向にありますが、日持ちしないものも多いので注意が必要です。
また、季節限定のフルーツなども喜ばれるでしょう。日持ちを考えると、フレッシュフルーツよりは常温保存できるゼリーなどがお勧めです。
お正月前後は、スーパーやデパートなどでもお菓子以外にもお正月に関連する商品を取り扱っているので、義実家に行く前にぜひ探してみてください。
義両親の好物
持っていく手土産として、お菓子以外にも、間違いなく喜ばれるものは、義両親の好物です。
相手の好みのものを持っていくことで、好印象を持ってもらうことができます。
好物がわからないという場合には、事前に夫や義両親に尋ねるなどして、好みをリサーチしておきましょう。
渡す際に「〇〇さんはこれがお好きだと聞いたので」と一言添えることで、相手のこと、義実家のことを考えて手土産を選んだことが伝わるはずです。
居住地域の特産品
義両親の家が遠方の場合には、ご自身の居住地域の特産品を持っていくのも良いでしょう。
義両親にとって見慣れないものを持っていくことで、楽しんで食べてもらうことができますし、そのものにまつわるエピソードで話を盛り上げることもできます。
義実家への手土産の金額の相場とは?
お正月に帰省する際の手土産の相場は、2000〜3000円程度です。
もちろん、それぞれの家の慣習や考え方による部分ではあるのですが、あまり高価な物を持って行くともらう側も困ってしまいます。
また、親戚が大勢集まる場合には、その分多めに手土産も必要になります。
細かい値段は、ご自身の状況に応じて決めると良いでしょう。
何日も義実家に滞在する予定がある時のお土産は?
ただし、普段からお世話になっている、何日も義実家に滞在する予定があるといったような場合には少し高めの手土産を持参することをオススメします。
年末年始に毎回、義実家で手土産いらないと言われたら
よくあるパターンとして年末年始に帰省する際「義実家に手土産をいらない」と言われる場合があります。
この場合は注意が必要です。例えば、顔を合わせる頻度が高い場合は、本当にいらないという意味合いだったりするので、毎回は持っていかずに、たまに持っていくという対応で大丈夫でしょう。
ただ、そうではない場合は、相手が毎回手土産をいらないと言って、本当に持っていかなかった場合、なんて失礼なんだ!と思ってしまう義実家の方がいるのも事実です。
年末年始にケース・バイ・ケースで対応する必要があることを念頭に置いておきましょう。
お正月の帰省で手土産を渡す際の3つのマナー
手土産を「のし」で包む
お正月渡す手土産は、「のし」で包むようにしましょう。そのようにすることで、礼儀良く渡すことができます。
「のし」には、「御年賀」「御年始」「賀正」と記載するのが一般的です。
のし紙の下段部分には、上段部分よりも小さな字で苗字を記入しましょう。ただし、義両親と苗字が同じである場合には、フルネームを入れるようにしましょう。
喪中の場合には、「寒中見舞い」として持っていくものがマナーですので、注意が必要です。
手土産は挨拶が終わってから、正面向けて渡す
手土産を渡す際に、絶対にやってはいけないことが、訪問してすぐに玄関で渡すことです。
手土産は、家に上がって、居間やリビングで改めて新年の挨拶を交わした後に渡すようにしましょう。渡す際には、袋からは出して、中身を正面に向けて渡すのがマナーです。
ただし、例外もあります。それは、冷蔵・冷凍が必要な生ものやアイスクリームを持参した場合です。
すぐに冷蔵・冷凍する必要があるものに関しては、中身がそのようなものである旨を伝えて、玄関先で渡すようにしましょう。
玄関先で渡す場合には、紙袋等に入れたまま渡す方が親切です。
「ほんの気持ちですが」など一言添えて渡す
手土産を渡す際に重要なことが、「ほんの気持ちですが」「心ばかりのものですが」など、一言添えて渡すことです。一言添えるだけで丁寧さが増すので、手土産を渡す際には必ず添えるようにしましょう。
また、この時に選んだ理由も一緒に伝えることができるとさらに良いです。具体的には、以下のようなものです。
- 「この時期しかないお菓子なんです」
- 「今東京で美味しいと話題なので」
このような言葉を伝えることで、自分のために頑張って選んでくれたんだ、ということが伝わり、義両親も温かい気持ちになるでしょう。
手土産を渡す際によく使われる、「つまらないものですが」という言葉ですが、この言葉は人によってはあまり印象が良くありません。
「なぜつまらない物なのに持ってきたのだ」と感じる人が一定数います。
言葉に起因するトラブルを避けるためにも、一言添える時には「つまらないものですが」という言葉は避けた方が良いでしょう。
義実家への帰省で手土産以外に必要な準備とは?
義実家に帰省する際に必要なものは、決して手土産だけではありません。
ここでは、義実家に帰省する際の準備、手土産以外で持っていくと良いものについて解説していきます。
事前に義実家と連絡をとる
義実家に帰省する上でまず重要なことは、事前に連絡をして、家にお邪魔する日時を決めることです。何も連絡を入れずに帰省することは、義両親の側としても迷惑と感じてしまいます。
帰省を期待されている場合には、義実家からの催促を待たずに日程調整するようにしましょう。受け入れる側も準備が必要であるため、早めに連絡をして損をすることはありません。
また、日程調整をする際には、同時に到着時刻の目安も調整することをお勧めします。
義両親の方から「いつでもどうぞ」と言ってもらった場合には、帰省のためのチケットが取れた段階で、大体の到着予想時刻を伝えるようにしましょう。
万が一、急に予定が変更になった場合にも、約束をした時と同様に早めの連絡を心がけることが大切です。
お正月などに実家に持っていくといいもの
エプロン
まず重要なのが、エプロンです。エプロンを持っていくことで、義両親に悪い印象を与えることはありません。
むしろ、家事を手伝おうとしていることをアピールすることができます。
義実家によっては、「準備してくるのは当たり前」と考えているところもあるようなので、持って行って損はないでしょう。
アメニティグッズ
アメニティグッズとは、具体的に以下のようなものです。
- シャンプー
- リンス
- ボディーソープ
- メイク落とし
- 歯ブラシ
これらのものは義実家にある可能性が高いですが、ないこともあります。また、使ってみたら肌に合わなかった…なんて可能性もあります。特に、義実家が田舎の場合には、義実家でアメニティが使えなかった場合にコンビニが近くにあるとも限りません。
義実家への帰省が初回である場合には、持っていくことをお勧めします。
初回で様子を見て、今後借りられそうな様子であれば、2回目以降は借りるようにする、とするのが良いでしょう。
ハンドタオル・バスタオル
ハンドタオルやバスタオルも、義実家にあることが予想されます。
しかし、タオル類はいくら数があっても困るものではありません。特に子供連れの場合には、必須アイテムでしょう。
したがって、自分たちが使う分のタオルは準備していくことをお勧めします。また、義実家への洗濯ができるかどうかわからない場合には、少し多めに用意しておくと良いでしょう。
こちらも、アメニティグッズ同様に、初回は様子を見て、今後借りられそうな様子であれば、お言葉に甘えるようにしましょう。
子供の写真
義両親は、孫の成長を楽しみにしています。子供の写真を持っていくことで、義両親を喜ばせることができるでしょう。
また、話題に困った際の場つなぎとしても使うことができます。
時間があれば、簡単なアルバムにして義両親にプレゼントすれば、喜んでくれること間違いなしです。
デジカメやビデオ
持っていくと便利なのがデジカメやビデオです。写真と同様に、子供の写真がデータとして残っていれば、義両親に見せることができます。
また、新年会でカメラやビデオを回すことで、正月の思い出を形に残すことができます。自宅に帰ってから、編集して義両親に送るのも良いでしょう。
義実家で印象良く過ごすには|6つのNG行動
義実家への帰省では、妻として印象良く思われたいところです。
そこで、そこで実家で期近で印象良く過ごすためにとってはいけない行動を3つ紹介します。義実家に帰省する際にはぜひ参考にしてみてください。
手土産やお年玉を義実家の分しか準備しない
先ほど、お土産を持っていくことの重要性について解説しましたが、義実家の分しか手土産を持っていかないのは危険です。
お正月は親戚がたくさん集まる機会です。義兄弟や親戚等も集まる可能性があります。
そこで予備の手土産をいくつか準備しておくことをお勧めします。
また手土産だけでなく、子供たちのお年玉についても、ポチ袋と新券も多めに用意しておくようにしましょう。
戸棚や冷蔵庫を勝手に開ける
義実家に帰省すると多くの場合、台所の手伝いをすることになります。
その際、台所の手伝いを張り切るあまり、勝手に冷蔵庫や戸棚を開けてしまいがちです。このような行動は義両親に悪印象を与えてしまいます。毎年訪問している義実家であっても勝手に戸棚等をあけることは、控えましょう。
戸棚や冷蔵庫から物をとりたいときには必ず「〇〇を取りたいので冷蔵庫(戸棚)を開けてもいいですか?」と義両親に確認することが重要です。
気は遣いますが、両親の指示に従うことで喧嘩などの問題発生を防ぐことができますし、印象も良くなるでしょう。
派手な服装をする
ご年配の方はお正月を1年の節目として大切な日と考えていることも多いです。そのため、お正月はある程度フォーマルな格好で帰省することをお勧めします。
ジーンズやパーカーを着ることは控えましょう。また、ネイルもラメなどがない控えめなものにし、短めのツメを心がけましょう。
夫の愚痴を言う
義実家への帰省中にやってしまいがちなのが、夫の愚痴をいうことです。
お姑さんがお舅さんの愚痴を言っており、それに便乗してしまった…というケースが多くみられます。
自分はジョークのつもりで言っていても、義両親には悪印象を与えてしまうことがあります。
義両親は夫の両親であることを忘れず、夫の話題を取り上げるときには感謝や賞賛の言葉を口にするように心がけましょう。
スマホをいじる
義実家への帰省では、馴染みのない人も多く、自分の知らない人の話題で盛り上がる…なんてこともよくあります。そのような時に、スマートフォンをいじってしまうと、義両親から「あの子はすぐスマホを触って話に入ってこようとしない」という印象を持たれてしまう可能性があります。
自分は少しのLINEチェックのつもりでも、人によっては「ずっと触っている」という印象を持ってしまう可能性もあるので、基本的に宴会の席ではスマホを取り出さないようにしましょう。
お酒を飲みすぎる
お正月はお祭り気分になりますし、義両親にも勧められてお酒が進んでしまいます。
しかし、新年だから無礼講…ということはありません。
酔っ払いすぎたあまり夫の愚痴をこぼしてしまうと、その場の雰囲気は新年早々最悪なものになってしまいます。
また、気分が悪くなる、倒れる、宴席で居眠りなどをしてしまった場合には、妻の評価の大暴落につながりかねません。
お酒はほどほどに、嗜む程度にしておきましょう。
まとめ
年末年始の義実家への帰省は緊張して当然です。
お年賀などもそうですが、気の利いた手土産としっかりとしたマナーで、義両親に良い印象を持ってもらいましょう。
そして、温かい気持ちで楽しく新年を迎えましょう。