結婚生活に疲れた…その理由とストレスしかない男女の解決方法は

服部 貞昭
ファイナンシャル・プランナー(CFP・日本FP協会認定)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
東京大学大学院 電子工学専攻修士課程修了
新宿・はっとりFP事務所
結婚生活に疲れた…その理由とストレスしかない男女の解決方法は
  • 「新婚なのに結婚生活が疲れた…ストレスでもう限界」
  • 「夫婦生活に新鮮味がなくなった、理由がわからない」

と、結婚生活に新婚であれ熟年であれ、ストレスを感じる夫婦は少なくありません。とくに夫婦の倦怠期といわれる時期は、多くの夫婦が同じような悩みをもつものです。

結婚した当初は、いつまでもこの人といっしょにいたい、ときめきも感じていたはず。しかし、倦怠期の一時の感情で、離婚という選択をしていては誰とも結婚生活を続けることはできないでしょう。

そもそもなぜ倦怠期の夫婦は、夫婦生活、結婚生活に疲れたと感じるのでしょうか。

本記事では、その原因から倦怠期の夫婦の特徴、ストレスしかない生活、子ありの場合、子なしの場合、疲れたその理由、またその乗り越え方を詳しく紹介します。

夫婦が結婚生活に疲れた男と女…そう感じる理由は?

まずは、結婚生活が疲れた男性と女性、それを感じる原因や理由から探ってみましょう。

女性に家事、子ありの場合、育児の分担が偏りすぎている

多くの夫婦間で、家事、そして子ありの場合、育児が妻の肩に重くのしかかっています。

共働きなのに、ゴミ出しをしたくらいで家事を手伝っていると感じる夫は多く、このような夫では戦力になるとはいい難いでしょう。ゴミ捨てだけを考えても、通常はゴミ出しより分別や整理してまとめる労力のほうが大きいはずです。
子どもがいれば、さらに家庭における家事や育児の分担に開きが生じるのが現実です。

休日になると家族や子どもを置いて、独身の頃のように趣味のサッカーやマラソンにでかける夫も少なくありません。しかし妻のほうは、休日も変わらず家事や育児に追われ、息つく暇もない状況にストレスは溜まる一方です。

現代でも「俺が養っているから家事は妻の仕事」という意識を持つ夫は少なくありません。ひとりで家事、子ありの場合、育児に押しつぶされそうになっている妻は、「なぜ私だけ…もう結婚生活に疲れた」と感じるのです。

男も女も時間がないことのストレス

共働きであれば、男も女も仕事や家事で疲れてしまって、自分の時間はほとんどないという妻も多いことでしょう。

休日でも、夫に「ああしろ、こうしろ」と口うるさくいわれ、また予定を合わせないと怒られるといったケースもあるようです。
飲み会やゴルフに自由に出かける夫とは違い、妻は自分の時間を削られていくことにストレスを感じます。

夫婦の価値観の相違でしんどいだけ?

自分にないものを相手が持っているから惹かれたはずなのに、時間が経つと、その違いがストレスの原因になりかねませんし、しんどいだけじゃないかと考えがちです。

たとえば、子育ての方針やお金の使い方、親族との付き合い方など、長年いっしょに生活しているうちにこれらの違いが我慢できなくなります。

子どもの学校を選ぶ基準が異なる、夫は将来のために節約ばかりだけど自分はもっと今の生活を楽しみたい、など価値観の違いが夫婦げんかの原因になるようです。そのため結婚生活なんてしんどいだけだ!、夫婦でいることに疲れたんだ!と思ってしまうのです。

お金の余裕がないことのストレス

金銭面で余裕がないと、妻は自分のために使えるお金は少なくなります。

とくに子どもが生まれると、将来の学費のことを考え節約せざるを得ないでしょう。

また、夫がギャンブル好きで気がついたら借金が膨れあがっていた、妻の収入が高いため夫は定職につかない、など結婚したことで生活の質が下がったと感じると、結婚生活に嫌気が差す理由となるのです。

家事や生活のサポートに感謝されない

結婚する前は、小さなことでも「ありがとう」と言ってくれたのに、今は何をしても感謝されなくて、まるで旦那の母親のよう…と感じている妻は多くいます。

具体的には

  • 一生懸命ご飯を作って待っていても、スマホを見ながら無言で食べられる
  • 毎日お弁当を作って旦那の生活リズムに合わせているのに、感謝の言葉が一つもない

といったように、「妻が家事をすることは当たり前」と考えられていることもあります。
このような、どんなに頑張っても認めてもらえない状況に妻はストレスを感じます。

毎日の生活に何の変化も刺激もない

結婚してから数十年もの間、ほとんど何の変化も刺激もない生活を送っている妻もいるのではないでしょうか。

毎日、家族のために献立を考え買い物へ行き、料理そして片付けと、「同じ生活がこのまま一生続くの…?」と思うと耐えられない気持ちになります。

コミュニケーションの不足

夫婦間のコミュニケーションが不足していたり、意見や感情を共有できていないことがストレスの原因や理由になります。

ストレスしかない!倦怠期の夫婦によく見られる特徴とは

夫婦のように長くいっしょにいると、「飽き」や「馴れ」からパートナーに対してトキメキを感じなくなり、反対に嫌な面ばかりが目につくようになります。このような夫婦の状態を倦怠期といいます。

ストレスしかない倦怠期の夫婦には、どのような特徴があるのでしょうか。

ここでは、主な特徴をいくつか紹介します。
「これって倦怠期なの?」と悩んでいる人は、自分の状況と照らし合わせてみてください。

夫婦の間に会話がない

倦怠期の大きな特徴といえば、「会話がない」のひと言に尽きるでしょう。

相手に興味や関心がないことの現れです。
子どもがいれば「子ども」という共通の話題があるものの、子どものことしか話すことがないというのも危険信号のひとつでしょう。

パートナーが浮気をしてもなんとも思わない

夫婦の間が冷めきっているときに、ほかの異性から優しくされると不倫や浮気に走りがちです。

倦怠期の夫婦は、パートナーが浮気をしてもなんとも思わなくなります。それだけでなく、浮気の事実すらどうでもよくなります。もしパートナーに愛情が少しでも残っていれば、普通、気持ちが揺れるものです。

連絡が最低限の事務連絡だけになる

生活のルーティンが決まっていると、とくに連絡をする必要はなくなります。

倦怠期であると、夫から連絡がきても返信すら面倒に感じるでしょう。連絡の頻度はどんどん少なくなり、連絡するときはどうしても伝えたいことがあるときのみ、という状態になります。

夫に対してとてもイライラする

倦怠期は、パートナーの嫌な面ばかりが目につきます。

結婚したときは、「この人が運命の相手だ」と感じていたのに、惹かれていたところすら嫌になってしまうことも。夫の些細な言動にイライラを感じて、「いっしょにいることがもう我慢できない」という結論に至る妻も少なくありません。

倦怠期を乗り越えるためにできることとは?

倦怠期という自覚がある場合、夫婦の状況をなんとか改善したいと考える妻も少なからずいます。

ここでは、倦怠期を乗り越えるためにできることを紹介しましょう。

日頃の感謝や自分の気持ちを伝えるようにする

会話がない夫婦の場合、まずは感謝を伝える努力をしてみましょう。

たとえば、「今日は暑いなか、お仕事ご苦労さま」という温かい言葉がけでも違ってきます。お互いのためにやっていることを当たり前と思わず、感謝し言葉として伝えることが夫婦円満の秘訣です。

普段の生活のなかで、「ありがとう」や「ごめんね」を言い合えるようになれば、倦怠期も乗り越えることができるでしょう。事務手続きのような会話ではなく、日々の小さな出来事でも笑顔で話せば楽しい気持ちになります。

ひとりの時間を大切にする

夫婦が別々になれるのは、夫の出張のときだけという夫婦もいるのではないでしょうか。

このような夫婦であれば、ひとりになれる時間を持つことで気持ちにも余裕が出てきます。
また趣味などを持つことも大切でしょう。

夫婦だからといつもいっしょにいる必要はなく、それぞれの世界を持ち尊重しあうことで、お互いへの興味を維持できるようになります。

たまにはオシャレをして出かける

子どもがいる場合でも、たまには夫婦ふたりで出かけましょう。

子育て中は、アクセサリーをつけたり髪の毛をおろしたりすると邪魔になり、ついついオシャレに手を抜きがちです。出かけるときは独身の頃を思い出して、化粧をしたりヒールを履いたりして、新鮮な気持ちを取り戻しふたりだけの時間を楽しみましょう。

夫婦円満を維持するためのストレス解消法

結婚生活に疲れたと感じている場合、ストレスしかない場合、積極的にストレスを解消することが大切です。

ここでは、ストレス解消法を4つご紹介します。

友達と話す

多くの女性は、人と話すことでストレスを発散することができます。

仲の良い友達とランチでもしながら愚痴や不満を聞いてもらうと、たいがいの場合、スッキリとするものです。また友達と同じ思いを共有することで、悩んでいるのはみんないっしょだと心が軽くなります。

実家に戻る

一度、実家に戻りゆっくりするのも良い方法でしょう。
実家は、自分の味方しかいない場所です。距離や時間をあけて、気持ちの整理をするには適した場所といえます。

離れてみることで、夫は、妻がいないと生活がとても不便になることを実感するでしょう。ただし、あまりにも長期間家を開けると、夫の浮気に繋がりかねないので注意が必要です。

夫への期待を捨てる

夫へ期待すると、してくれなかったことにイライラが募ります。期待することをやめれば、ストレスを感じずにすむでしょう。

夫は生活費を入れてくれる人と割り切ることで、結婚生活への疑問すら生じなくなります。

夫の教育を試みる

長い夫婦生活を考えれば、夫の再教育もやりがいがあるかもしれません。

「夫だから」と期待するからストレスを感じるのです。「夫はちょっと大きめの子ども」と考えて、教育をし直しましょう。

子どもなので、指示を出すときにも言葉に気をつけます。
たとえば「〇〇して!」ではなく、「〇〇してくれる?」というように、子どもに教えるように優しく根気よく教育することがコツです。そして、指示通りに動いてくれたら、しっかりと褒めることを忘れないようにしましょう。

まとめ

長い結婚生活を送るうちに、「もう結婚生活に疲れた…ストレスしかない」と感じることは珍しいことではありません。

ひとりの人と数十年もいっしょにいれば、ストレスばかりでときめきを感じなくなるのは当たり前でしょう。

しかし心がけ次第で、良い関係を維持できるのも事実です。

年老いたときに「ふたりでよく頑張ったね」といい合える夫婦になるために、ここで紹介したことをぜひ試してみてください。

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