親の離婚にショック|年代別の子供の気持ちと影響やストレスを解説

離婚したい、離婚しても仕方ないと考えながらも、子どもへの影響が心配で離婚になかなか踏み切れない方は多いのではないでしょうか。

確かに、親が離婚した場合、気持ちを整理できない子どもへの影響が大きくなることも多いです。
よって、親はショック・ストレスなどによる悪影響をよく理解し、しっかりとメンタルケアを行うことが大事です。

この記事では、TwitterやYahoo!知恵袋でも話題となる「離婚による子どもへの影響」について、年齢別の心理や子どもの気持ちを考えながら解説していきます。
また、離婚が子どもに悪影響を与えないようにするにはどうすれば良いのか?も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

なお、以下のリンクで、記事内の年齢別の解説(幼少期、小学生、中学生、高校生)に飛ぶことができます。
親が離婚した子どもの気持ち・心身への影響・ストレスなどについて、お子さんの年齢に合わせて結論から知りたい方はこちらからお読みください。

親の離婚が子どもに与える影響

多くの家庭では、やはり父親と母親が揃っているケースが多いです。
それなのに、どちらか片親になってしまう状況について子どもはどのように感じているのでしょうか。

よく、「離婚をするなんて子どもがかわいそうだ」「子どもが自立するまで離婚はするべきではない」などと言われることがあります。
しかし、これは一概には言えないというのが現実です。まずは、両親の離婚が子どもに与える影響について、悪影響と良い影響に分けてご説明します。

※子供の心理は複雑で、必ずしもこのようにパターン化しきれるものではありません。しかし、「傾向としてこのようなものがある」ということを把握することで、今後子どもの気持ちをケアしたり生活スタイルを整えたりするのに役立てることができるでしょう。

離婚が子どもに与える悪い影響とストレス

まずは、離婚が子どもに与える悪影響(リスク)についてみていきましょう。

恐怖・不安を感じる

離婚して片親と離れて暮らすことになると、特に幼い子どもの心には「自分は捨てられたのではないか」という思いが残ってしまいます。
そのような子どもは、「今一緒に暮らしている親からもいつかは捨てられるのかも」という思いを無意識のうちに感じてしまう傾向があります。

また、離婚によって片親が長く働くことになれば、親権を持つ親との時間も減ることになります。
この場合、親とのコミュニケーションを取りづらくなり、ストレスや孤独を感じることがあります。

辛くて成績の低下に繋がる

アメリカの心理学者の研究により、離婚により不安を抱えた子どもは、将来的な学業成績の悪化や成人後の社会的地位が低くなるといった傾向があることも明らかになっています。

実際に、「いつか自分が捨てられるのでは」といった親から捨てられる不安や辛さ、離婚による生活環境の変化などにより、勉強に集中できず成績が下がるケースは少なくありません。

また、離婚によって転校や家庭環境の変化が生じると、新しい学校・生活環境への適応が難しくなることがあり、これが成績の低下に繋がることも考えられます。

ストレスから振る舞いが悪化する

両親の不仲や離婚といった状況の元で生活している子どもは、親への感情について葛藤を抱えることがあり、精神が不安定になりがちです。
親に対する怒りや戸惑いなど複雑な感情を整理できず、学校の先生や友人、兄弟姉妹に対して攻撃的な態度をとってしまうケースもあるようです。

また、中学生や高校生などは、ドラッグやアルコール、タバコなどに手を出してしまい、最悪の場合は依存症になるなど、非行に走ってしまうケースもあります。

人や物への愛着を失う

子どもは、一番身近な存在であった両親の離婚を目の当たりにすると、愛情に疑問を抱いてしまうようになります。

「どんなに愛情があってもいつかは別れてしまう」という思いから、友達や持ち物への愛着が薄くなる傾向があるようです。

将来的に結婚した際の離婚率が高くなる

両親が離婚した場合、その子どもの成人後の離婚率が高まるという見解があります。

もちろん、離婚した両親を反面教師にして自分の結婚生活に生かす、というケースもあります。
しかし、これまで一緒にいた両親が離れ離れになってしまうという現実から、家族のあり方に懐疑的になってしまう傾向はあるのかもしれません。

離婚が子どもに与える良い影響

続いて、離婚が子どもに与える良い影響についても解説していきます。

「離婚に良い影響などあるのだろうか?」と疑問に思う方も多いかと思いますが、例えば、離婚前にDVがあった、夫婦関係が悪いことが子どもまで伝わっていた、というようなケースでは、離婚が好印象に見られる傾向にあります。

悪影響と表裏のものもありますが、状況によっては離婚が子どもにとって良い方向に作用する場合もある、ということです。

家庭の雰囲気がよくなる

両親が不仲で日々口論をしている姿を見ることは、子どもにとって非常に辛いことです。

離婚によって両親のそのような姿を見ることがなくなることは、子どもの気持ちを前向きにすることにも繋がります。

特に、虐待やDV・モラハラなどに苦しんでいた場合は、暴力を振るわれなくて済む、暴力を振るわれているところを見なくて済む、離婚によって明るくなった親と生活できるなど、子どもにとって良い影響があると言えるでしょう。

子どもらしさを取り戻せる

両親の苦しんでいる姿を見てきた子どもは、無意識のうちに親に気を遣っていることが多いです。

しかし、離婚した明るい親の顔を見られるようになれば、子どもも親に気を遣わず、子どもらしい振る舞いができる・甘えられるようになる可能性が高まるようです。

自立心が芽生える

両親の離婚は子どもにとって大きな影響を与えますが、同時に精神的に大きな成長を与えるとも考えられます。

片親を自分が守らなくては、といった自立心が芽生えたり、「離婚」という困難を乗り越えた分メンタルが強くなるなど、精神的な自立が早くなることもあるでしょう。

両親の離婚に対する子供の気持ち・心理

幼少期から小学生・中学生・高校生まで、子どもの年齢によって両親の離婚に対する捉え方や気持ちは変わってきます。

心理というのは個々に異なり、一概に言えるものではないですが、年齢別にその傾向は異なります。
お子さんの年代の心理傾向を把握することは、お子さんの心情理解の一助になるでしょう。

では、早速見ていきましょう。

幼少期(2歳、3歳、4歳、5歳)|離婚を理解していない

まず、子供が小学校に入る前の幼少期(0歳や1歳も含める、3歳、4歳、5歳程度まで)の場合には、子供はまだ「離婚」という実態についてはよく理解しておらず、分からないものです。

しかし、理由はよく分からないものの、片親しかいないことに対して、「いつもと何かが違う」と察して、寂しさや物足りなさ、不便さなどを感じて泣くことが増えるケースも多いようです。

また、3歳以降になり外でも遊ぶようになると「みんなはお父さんとお母さんがいるのに、自分だけ片方しかいない」ということに気付いて、友達との差を感じる子どもも出てきます。「どうしてパパはいないの?」など素朴な質問をすることもあるでしょう。

幼少期とはいえ、理解できない、分からないなりに寂しさを感じているのは事実と言えます。

小学生の心理(6歳〜12歳)

小学校3年生くらいまでの低学年の子供は、親にまだまだ甘えたい年頃です。
片親しかいない場合、うまく甘えることができず、親に構ってほしいという気持ちから余計に悪さをしてしまう子どももいるでしょう。不安定な気持ちやストレスから、おねしょをしてしまう低学年の子どももいるようです。

一方で、小学生でも高学年になってくると、だんだんと「離婚」の意味も分かってくるようになります。
「両親が仲が悪くて離れて住んでいる」と捉えて、問題のある家庭に生まれたのだと悩んでしまう子もいるかもしれません。特に、一緒に住んでいる親があまりにも忙しかったり、暗い表情を見せていたりすると、子どもも余計に寂しさを感じてしまいます。

しかし、高学年になると友達と遊ぶ時間や、塾・習い事の時間も楽しくなってくるケースも多いです。
親が片親であっても気にせず友人と楽しく遊んだり、習い事に夢中になったりするならば、のびのびと成長していく子も意外と少なくありません

中学生の心理(13歳~15歳)

両親が揃っている円満な家庭で育っていても、思春期の時期には敏感に思い悩む中学生が多いものです。両親が離婚したとなると、そのことを複雑に捉えて「自分は不幸な子供だ」と感じてしまう子もいるでしょう。
つまり、中学生(13歳〜15歳頃)は、何かにつけてデリケートな感情になりやすい時期なのです。

「自分がいじめられるのは片親のせいだ」「両親がいてくれればもっと勉強できたのに」というふうに、親の離婚についてとても過敏になってしまうことが考えられます。

家庭問題について複雑化して捉えてしまう中学生は、万引きや喧嘩などの悪さを起こしてしまう場合もあれば、不登校や引きこもりなどに陥ってしまう場合もあります。
また、胃腸炎や頭痛など、心因的な不調を訴える子どももいるでしょう。

ちょっとしたことでも精神的に参ってしまいやすいこの時期は、両親の離婚が大きな傷になりやすいと言ううことができます。

高校生の心理(16歳~18歳)

高校生にもなれば、親の離婚について冷静に捉えることができる子供も増えてきます。
中には「お父さんとお母さんが喧嘩して仲が悪い状態を見ているより、離婚してそれぞれ幸せになってくれたほうがいい」というふうに大人の意見を言う子も見られます。

また高校生になると恋人ができる子供もいるでしょうが、これにより「何もかもうまくいくわけではない」という現実も知るようになります。このような生活の変化から、親の離婚に対しても「仕方がない」と割り切ることができるかもしれません。

離婚による子どものストレスをケアする方法

離婚を伝えられた子どもは、年齢に関わらず様々な影響を受けます。
できる限り悪影響を軽減してあげるためには、引き取った側の親が子どものメンタルをケアすることが大切です。たくさん愛情を注ぎ、子どもと向き合う時間を意識的に作るようにしましょう。

以下では、離婚による影響をケアする方法を年齢別に解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

幼少期(2歳、3歳、4歳、5歳)のメンタルケア

こうした幼少期の子供に対しては、普段通りに接してあげることが一番です。
もし、離婚のダメージや育児の難しさから子どもに当たってしまいそうな時は、家族や友人を頼ることも必要です。

また、子どもが4歳・5歳頃になって、片親であることについて疑問を持ち始めたら、嘘をつくことなく、子どもが納得できるまで「どうして片親がいないのか」について話すことが大切です。

その際、元配偶者のことを悪く言ったり、子どもの敵として伝えたりしてはいけません。親の都合で離婚したならば、不在の片親も子どものことを愛しているのだと伝えるようにしましょう。

小学生のメンタルケア

子どもが小学生の場合には、子どもの抱えている不安を全身で受け止めてあげるようにしましょう。

子どもが10歳を超えた頃には、「離婚」がどのようなことであるのかということを理解している場合が多くなります。
離婚を認めたがらないケースもあるようですが、子どもと向き合う時間をしっかりと作り、納得のいくまで説明をすることが大切です。

中学生のメンタルケア

子どもが中学生の場合には、まずは子どもの話をしっかりと聞くことを心がけましょう。

中学生になると、反抗期を迎え、親と会話をしない子どもも多くいます。また、学校で抱えている不安や悩みを相談できずに苦しんでいる子もいるようです。

子どもが尖っている、ぶっきらぼうな態度しかとらない、というのは、両親が揃っている家庭でも起こりうることです。決してひとり親だからだと焦る必要はありません。
子どもの成長を受け止め、自分は子どものことを信用しているという態度を見せましょう。

離婚に対して打ち明ける際も、決して嘘はつかず、正直に打ち明けることが重要です。

高校生以上のメンタルケア

子どもが高校生の場合には、特に女の子は母親の気持ちを理解できる傾向にあります。
だからこそ、離婚による家計の問題などを気にして進学を断念する子もいるようです。

この時期の子供には、「選択肢の多い人生」を見せてあげることが大切です。
経済的に無理をすることはオススメはできませんが、子どもとしっかりと向き合い、話し合いをして進路を決定するのが良いでしょう。

非親権者からの養育費が滞っているならば、これを機に進学のための養育費を請求するのも良いかもしれません。

子どもの夢が断たれることのないように、子どもの進路と向き合う時間を意識的に作るようにしましょう。

離婚をするのに適切なタイミングとは?

離婚に踏み切るタイミングというのは、特に子どもがいる場合は非常に難しいものです。子どもが大事だから離婚できないという判断に至る人もいるでしょう。

離婚は避けられない場合でも、出来るだけ子どもに悪影響を及ぼさないタイミングで離婚をしたい、と考える人は多いのではないでしょうか。

離婚は人生における大きな決断であるからこそ、慎重に時期を見極めることが大切です。
離婚のタイミングにお悩みの方は、以下の記事をご参照ください。

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離婚を子どもに伝える方法・ポイント

子どもに離婚を伝えることは、子どもに離婚を受け入れてもらうための第一歩です。
一方で、伝え方を誤ると、子どもに深い傷を負わせてしまう可能性もあります。

子どもに離婚を伝える際には、以下のことに細心の注意を払うようにしましょう。

子どもに離婚の選択権を委ねない

離婚について子供の意思を尊重しようとするあまり、子供に「○○はどうしたい?」と意見を聞くケースが少なくありません。
しかし、これは子供にとっては大変な負担・ストレスです。

子供からすればどちらも大切な親であるのに、どちらかとは離れ離れになってしまうことになります。そのような選択は、子どものストレスになることは想像に容易いでしょう。
また、子供によっては「自分がどちらかについていくことになれば、もう一方の親が悲しむ」と考えることもあります。

したがって、伝え方を考える際に子供の意見を尊重するのは大切なことですが、直接的に子供に選択権を委ねるべきではありません。

嘘をつかない

子どもに離婚を伝える時、絶対に嘘をついてはいけません

嘘をついてしまうと、後々嘘がバレた時に子どもは深く傷つきます。
信用していた親から裏切られたと考え、人を信用できなくなってしまうケースもあります。

伝え方を考えて、話す時には事実のみを伝えるようにしましょう。

離婚は子どものせいではないと伝える

「子どものせいで別れるわけではない」ということをはっきりと伝えるようにしましょう。
離婚はあくまでも「親の問題」ということを強調するのです。

多感な子どもの中には、両親の不仲や離婚の原因が自分にあると考えてしまう子どもがいます。
中には、親権者でない親に捨てられたと考えてしまう子どももいるそうです。

とはいえ、たとえ非親権者に離婚の原因があったとしても、そのことを子どもに対して悪く言うことはやめましょう。
自分にとっては許し難いことをした配偶者であっても、子どもにとっては唯一無二の大切な両親です。これは、子供の成長に関して非常に大事なことです。

離れて暮らしていても愛情はあることを伝える

離婚しても自分たちは子どもの親である、ということを伝えることも重要です。
これは、子どもが「捨てられる不安」を持ってしまうことを避けるためにも必要なことです。

「会いたくなったら会える」「両親からの愛情は変わっていない」ということを伝えるようにしましょう。

まとめ|親の離婚がトラウマにならないように

今回は、親が離婚した場合に未成年の子どもが感じる気持ち(悲しさ・辛さ・怒り)やストレス、年齢別の子供への影響とメンタルケア方法を解説しました。

離婚後、子どもは少なからず悪影響を受けてしまいます。
離婚後は色々と大変な時期だと思いますが、子どもの気持ちをサポートしてあげられるのは一緒にいる親の愛情です。

子どもと向き合う時間を意識的に取るようにして、離婚による子どもへの悪影響ができる限り軽減されるように気をつけてあげることが大切です。

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執筆・監修
服部 貞昭 ファイナンシャル・プランナー(CFP・日本FP協会認定)
ファイナンシャル・プランナー(CFP・日本FP協会認定)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
東京大学大学院 電子工学専攻修士課程修了
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