40代の借金地獄から抜け出す方法と借金の平均額

40代の借金地獄から抜け出す方法と借金の平均額

40代は、生活費の他にも車や持ち家(マイホーム)のローン支払い、学資ローン、ご自身や親族の医療費、接待交際費、ギャンブルなどで借金をしてしまうケースが多く、二人以上世帯の方の26%が借金をしています(金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」による)。

インターネット上でも、知恵袋やブログなどで借金に苦しんでいる40代の体験談が多く掲載されており、40代の借金地獄は決して他人事ではないのが分かります。

しかし、借金地獄は必ず解決することができます。
あなたの借金の状況について「借金地獄と言えるのか?」「自力返済できそうなのか?」等をしっかりと把握した上で解決策を考えれば、今後の貯金や老後資金についての希望が見えてきます。

この記事では、40代の借金地獄から抜け出す方法を考えていきます。

借金地獄とはどんな状況?

借金地獄」とは、多額の借金を抱えて返済が困難になった状態を指します。
しかし、これだけでは抽象的ですし、返済が困難かどうかは各々の収入・支出などの事情によって異なります。

そこで、「借金地獄」「借金まみれ」と言える状況について、具体的に考えていきます。
以下を読んで「借金地獄だ!」と思うならば、何かしらの対応策を考えていきましょう。

借金地獄とは?

借金地獄と言える状況では、以下のような事案が発生します。

高い利息負担で元金が減らない

借金には利息がつくため、最初に借りた分よりも多くの金額を返済しなければならなくなります。
特に、消費者金融からの借金やリボ払いなど利息が高い借入の場合、利息の返済だけで大きな負担になり、「毎月頑張って支払っているのに元金がなかなか減らない」という事態に陥ります。

また、返済が一日でも遅れると遅延損害金が発生するのが通常で、これは利息とは別に加算されます。
返済が長引くほど、そして返済が遅れるほど最終的に支払うことになる金額が膨れ上がりますので、完済がどんどん遠のいてしまいます。

借金返済のために新たな借金をする

一つの借金を返済するために、新たな借金をしてしまうケースは珍しくありません。このような「自転車操業」状態になると大変危険です。

借金のための借金は根本的な解決にはならず、借金の総額は増え続けることになります。やはり返済はより困難になり、最終的にはどこからもお金を借りられなくなり返済に行き詰まってしまうでしょう。

経済的に困窮し生活がままならない

借金の返済が収入を上回ったり、そこまでいかずとも収入のほとんどの借金の返済に回すようになったりすると、日々の生活にまで影響が及びます。

生活費を切り詰めることになると日常生活に必要な支出がままならなくなり、大きなプレッシャーやストレスになるでしょう。

精神的なストレスで心身に異常が出ている

生活費を切り詰めることだけでなく、借金を毎月返済し続けるプレッシャーは精神的な健康にも影響を及ぼすことがあります。

実際、借金が原因でストレス、うつ病などの精神的な問題を引き起こすケースもあるため、一日でも早い対応が必要になります。

「借金地獄・借金がやばい」の判断基準

上記のような状況ならば「借金地獄」と言える可能性が高いですが、それでも「自分はまだ大丈夫」と思ってしまうケースはあるでしょう。
そこで、さらに具体的な数字で「借金がやばい」と言える判断基準を考えてみます。

それは「借金額が年収の1/3を超えるかどうか」です。
例えば、年収1500万円ならば借金額は500万円以上、年収900万円ならば借金額は300万円以上が「借金地獄」と言える基準の一つと考えられます。

これは、貸金業法の「総量規制」という定めに基づく考え方です。
日本貸金業協会は、事業者(貸金業者)がお金を貸す際、年収を基準にその3分の1を超える貸付けをすることを原則禁止しています。これは、お金の借り過ぎにより債務者の首が回らなくなることを回避するためです。

つまり、貸金業法という法律から見ても、年収の3分の1を超える借金は危険であると考えられているのです(※貸金業法の制約を受けない銀行ローンなどは総量規制の対象外ですので、数千万円の住宅ローンを組むことができるという仕組みです)。

ここで再び金融広報中央委員会の世論調査(令和4年)を見てみると、40代の方の年間手取り収入は平均値が507万円、中央値が450万円です。
よって、40代の方は多くのケースで1300万円〜1500万円程度の借金額が「借金地獄」の分かれ目となるでしょう。
(もちろん、単身世帯か二人以上世帯か、子供がいるかどうかなどで判断は異なります。)

40代の借金平均額

少し話がずれますが、ここで「自分の借金は人より多いの?少ないの?」と気になる方に向けて、40代の借金平均額を見てみます。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、40代の借金額は単身世帯か、二人以上世帯かにより大きく異なります。
というのも、二人以上世帯ではマイホームを住宅ローンで購入しているケースが多く、これにより借金額が跳ね上がることになるからです。

  • 単身世帯の借金平均額:536万円(中央値133万円)
  • 二人以上世帯の借金平均額:1,575万円(中央値1,500万円)
    (中央値=借入額を少ない順から並べて中位に位置する人の借入額))

40代になると住宅ローンの支払いが進んでいるケースも多いでしょうから、30代の借金平均額(約1,850万円)よりも借金額は少ない傾向があります。
しかし、やはりマイホームは高い買い物ですので、残務が多く二人以上世帯の借金平均額は約1,500万円以上です。

一方、マイホームを購入するケースが少ない単身世帯の借金平均額はその1/3まで抑えられ、500万円ほどです。
しかし、中央値は133万円となっていますので、一部の単身40代が高価な車や住宅を購入していることにより平均額が跳ね上がっていると思われます。

これらの数字から、住宅ローンを除いた40代の借金平均額は100万円〜200万円ほどになると思われます。

40代が借金地獄になる原因と特徴

40代となると仕事・収入は安定することが多いですが、リストラなどで転職を余儀なくされるケースは0ではありません。
また、30代よりは少ないですが、結婚・出産・車や自宅の購入などのライフイベントが発生しやすい年代でもあります。

さらに、「出会い系サイトで知り合った女性にだまされて援助してしまった」「ギャンブルが趣味になり借金をしてまでのめり込んでしまった」「親の介護・医療費でお金がかかる」という話もネット上では多く見かけるため、想定外のところで出費が嵩んでしまうようです。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、40代が借金をする理由としては、単身世帯は「日常の生活資金」が最も多く、46.9%を占めます。これは他の年代でも同じ傾向があり、薄給による貧困は40代であっても深刻な問題となっているようです。
日常の生活資金に次ぐのが「旅行、レジャーの資金」で、20.3%です。この部類の出費は40代が飛び抜けて多く、会社の付き合い・接待交際費などでお金を使っている方が多い年代であることが分かります。

一方、二人以上世帯の借入の目的は「住宅の取得または増改築などの資金」、つまり住宅ローンやリフォームローンが最も多く、55.1%です。これに続くのが「日常の生活資金」ですが、その数値は19.0%と単身世帯よりも大きく減少しています。「旅行、レジャーの資金」も3.6%と低く、二人以上世帯の借金のほとんどが住宅ローン等によるものであることが分かります。

住宅ローンは長期の分割返済を前提に計画的にローンを組んでいると思われますが、それ以外の借金も40代の方々を深く悩ませています。

必要資金を計画的に借りるのであれば借金地獄にまでは陥らないのが通常と思われるかもしれませんが、借金地獄になる人には以下のような特徴があるケースが多いようです。

  • 計画性がなく、返済の管理が苦手
  • お金の計算や収支・家計の管理が苦手
  • 他人に対して見栄を張ってしまう、プライドが高い
  • ストレス解消としてショッピングやギャンブルの癖がある
  • 物事に依存しやすい

借金地獄から抜け出す方法

取引明細などからご自身の借金額(元金+利息)をチェックし、年収・支出などと照らし合わせても「借金地獄だ」「自力返済はできない」と感じるならば、今の状況から抜け出す方法を考えなければなりません。

債権者に分割払いのお願いをしても完済が見込めないような多額の借金は、弁護士や司法書士に「債務整理」を依頼して借金を減免してもらうことがお勧めです。

債務整理はその名の通り借金(債務)を整理し、返済の負担を合法的に軽減する手続きのことです。
弁護士などに代理人となってもらった上で債権者(お金を貸した側)と直接交渉したり、裁判所の許可を得たりして借金を減額・免除してもらうことができます。

個人の債務整理には、一般的に「任意整理」「個人再生」「自己破産」といった3つの種類があります。
それぞれにメリット、デメリットがあり、借金の総額や借り入れの件数、返済状況、個人の収入・支出・資産など、個別事情によってどの債務整理が向いているかは変わってきますので、「自分にはどの債務整理方法が最適なのか?」を知るためにも、一度専門家にご相談ください。

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40代の借金地獄から抜け出した人の体験談

【40代シングルマザー|借金総額270万円を150万円まで減額】
離婚によって2人の子供を抱えるシングルマザーになった40代女性は、ご自身の稼ぎだけでは生活が苦しく、最初に消費者金融から30万円を借りました。すぐに返済できるだろうと思っていたのですが、どんどん増える利息の返済と、足りない生活費を補うための借入を繰り返してしまい、3年足らずで借金は3社から270万円に。このままではいけないと思い、弁護士に債務整理を依頼しました。
任意整理で対応したところ、借金総額270万円は150万円に、月々の返済は6万円から3万円に減額できました。女性は無理なく返済ができるようになり、借金を重ねる心配もなくなりました。
弁護士法人つちぐり法律事務所の解決事例

【40代自営業男性|借金総額850万円を総額400万まで減額】
自営業の40代男性は、経営する会社の売り上げが減ってしまい、運転資金としてカード会社から100万円を借りました。ですが、業績はなかなか回復せず、追加の事業資金と借金返済に充てるため、別のカード会社と消費者金融からも借りるようになりました。気がつけば銀行以外からの借金が850万円になり、自分ではどうにもできなくなり債務整理を依頼しました。
弁護士が対応し、借金の総額は400万円まで減額できました。また、毎月の支払額も半分程度になりました。毎月無理な返済に追われていた苦しさから解放され、前向きに事業を続けていく気力が戻ってきたと喜んでいました。
弁護士法人つちぐり法律事務所の解決事例

【40代男性|個人再生で自宅を残したまま借金を大幅減額】
40代のHさんは、妻が退職をしたことで世帯収入が減少しました。生活費が増加したのに加え、結婚後に購入した住宅と自動車のローン返済が送れるようになりました。借金額が多いため自己破産を考えていましたが、「住宅と自動車を手放すことは避けたい」と考え、 依頼を受けた弁護士はマイホームと車を残すことができる「個人再生」をご提案しました。
結果として、Hさんの借金は656万円減額され、また、月々の返済も16万円→4.6万円となりました。さらに、住宅ローンは支払い続けますが、その返済期間は5年延長が認められ、生活は一気に改善したようです。
アース法律事務所の解決事例

【40代男性会社員のお客様の声】
コロナによる収入減により返済に困りどうしようもない時に、急にも関わらず即、話を聞いて対応して頂き、本当に安心出来ました。不安しかなかったのですが、最後まで1つ1つていねいに弁護士さんや事務員さんが説明して頂いて、とても安心できました。
弁護士法人法律事務所ロイヤーズ・ハイの体験談

借金地獄から抜け出すために弁護士相談・早期返済

過剰な借入を避け、自分の返済能力を超えない範囲での借入を心掛ければ借金地獄には陥りません。
しかし、自分ではどうしようもない理由で借金を抱えてしまうことはあります。借金自体は「悪」ではありませんので、どうかお一人で悩まず専門家(弁護士・司法書士)にご相談ください。

自力では返せない借金地獄から抜け出すためには、専門家(弁護士・司法書士)のアドバイスを求めながら、支出を見直し節約する、返済計画を立て直すなどの対策が必要です。
一見難しく感じるかもしれませんが、解決できない借金問題はありませんのでご安心ください。

お困りならば、当サイトが紹介する「債務整理に強い」事務所の無料相談をご利用いただければと思います。

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弁護士事務所・司法書士事務所に相談することで、以下のような問題の解決が望めます。

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債務整理の実績豊富な弁護士事務所・司法書士事務所に相談・依頼することで、厳しい督促が止まり、難しい手続きもサポートしてもらえます。

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執筆・監修
服部 貞昭(CFP・日本FP協会認定)
ファイナンシャル・プランナー(CFP・日本FP協会認定)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
東京大学大学院 電子工学専攻修士課程修了

新宿・はっとりFP事務所
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