30代の借金まみれ・借金地獄から抜け出す方法を解説
30代になると、社会人として安定し、収入も20代の頃と比べて増える方も多いでしょう。
一方で30代は、結婚・出産・車や自宅の購入、転職などのライフイベントが増える時期ですが、その割に思うように年収が増えず苦労する方もいらっしゃいます。
30代で多額の借金を抱えており、「毎月借金の返済に追われていて、借金まみれだ!」と感じるならば、一日でも早く専門家に相談するなどして、根本的な解決を目指すことをお勧めします。
とはいえ、人に借金の話をすることができないまま「頑張れば自力で解決できるだろう」と考えて抱え込んでしまう方も多いと思います。
この記事では、あなたが本当に「借金まみれ」なのかどうかを考えた上で、借金問題を根本的に解決する方法を考えていきます。
目次
「借金まみれ」はどんな状況?
「借金まみれ」「借金地獄」の定義
「借金まみれ」「借金地獄」は抽象的な言葉で、法律などにも具体的な借金額が定められているわけではありません。
というのも、今の借金が「やばい」と言えるかどうかは、お金を借りた人(債務者)の収入や支出、生活状況、手持ちの資産などによって異なり、一概に「いくらの借金はやばい」と言えないからです。
例えば、同じ100万円の借金でも、月の手取りが18万円程度の人と、30万円を超える人とでは、借金への危機感も変わってくるでしょう。
目安としては、「毎月頑張って返済しているのに、元金がなかなか減らず完済の目処が立たない」「借金を返すための借り入れを繰り返し、自転車操業状態になっている」「借金の返済に収入のほとんどを充てていて、生活費もままならない」「ついに借金を滞納してしまった」などの状況ならば、「借金まみれ」「借金地獄」と言えます。
「借金まみれ」の判断基準
とは言え、上記の状況もやや抽象的で、「自分はまだ大丈夫なのでは?」と考えてしまう方もいるかもしれません。
そこで、より具体的かつ客観的に「借金まみれだ」「借金の自力返済が難しい」と判断できる基準を解説します。
それは、借金の総額が「年収の1/3」を超えるかどうかです。
これは貸金業法が規定している「総量規制」からくる判断基準です。総量規制とは、貸金業者に対し「お金を借りたい旨の申込みがあった場合、年収の1/3以上のお金を貸してはならない」と制限するものです。多重債務が社会問題になったことから、このような規制が設けられました。
つまり、貸金業法という法律から見ても、年収の1/3以上の借金は危険と判断されているのです。
例えば、30代の平均収入(年収)は300万円前後というデータがありますが、年収300万円ならばその1/3は100万円ですので、100万円以上の借金を抱えている場合「借金まみれ」「やばい」と判断できるかもしれません。
とは言え、実家暮らしである場合や、生活費の支出(家賃・水道光熱費)などが低く済む場合は、年収の1/3を超える借金でも自力返済できる可能性はあります。
30代が借金地獄になる原因
30代の借金の原因とは?
金融広報中央委員会の令和4年の調査によると、30代が借金をする理由は「単身世帯」か「二人以上の世帯」かによって異なってきます。
単身世帯の場合、主な借金の理由は「日常の生活資金」(50.8%)で、これは20代と同じです。
現代社会では薄給で、生活費が足りなくなってしまう方は多いです。30代になってもなかなか給料が上がらず、借入で繋いでいる方は多いようです。
一方、二人以上の世帯で最も多い借入の理由は「住宅の取得または増改築などの資金」(47.6%)で、生活資金は次いで20.5%です。
30代では結婚されてマイホームを購入するケースが増えているため、このような結果になると思われます。
この他、ショッピングや旅行などの遊興費、浪費もこれらに次ぐ原因として挙がっています。
借金地獄になる人の特徴
生活費の工面や住宅ローンの購入など、致し方ない理由で借金をしてしまう方が多いのは確かです。
しかし、それでも借金地獄と言えるまで家計が火の車になってしまう人には、以下のような特徴があると考えられます。
- 計画性がなく、返済の管理が苦手
- お金の計算や収支・家計の管理が苦手
- 他人に対して見栄を張ってしまう、プライドが高い
- ストレス解消としてショッピングやギャンブルの癖がある
- 物事に依存しやすい
これに加え、お金の問題を相談できるような相手がおらず借金問題の解決方法が分からないとなると、借金がどんどん増えてしまうことになります。
上記のような自覚がある人や、もしかして当てはまるかもと不安を感じた人は、家族や友人に勇気を出して相談をするか、弁護士・司法書士などの専門家に無料相談をしてみることを強くお勧めします。
30代の借金平均額
30代の借金の平均額については、住宅ローンの借入があることにより正確な数字を算出しづらくなっているのが実状です。
マイホームをローンで購入すると2000万円近くの借金をすることになりますから、借金の平均額が跳ね上がることになるのです。
ここで再び金融広報中央委員会の令和4年の調査を見てみると、借金額の平均は単身世帯で629万円・二人以上の世帯で1,852万円でした。また、二人以上の世帯での住宅ローン残高の平均額は1,736万円でした。
よって、30代の借金の平均額は、住宅ローンを差し引くと100万円〜150万円程度になると思われます。
借金地獄から抜け出す方法(債務整理)
借りたお金はなんとか自分で返したい!と思うのは当然で、日本人は特にその傾向が強いと言われています。
しかし、借金まみれの状態ではいくら頑張っても解決に何年もの時間がかかり、生活環境も劣悪になってしまう可能性があります。分割払いにしても支払いきれないほどの借金問題でお悩みならば、一度弁護士や司法書士などの専門家に「債務整理」についてお問い合わせください。
「債務整理」とは、借金やローンの返済に困っている人が、法的な手続きを通じて借金の負担を軽減する手続きを指します。
個人ができる債務整理には、主に以下の3つの方法があります。
- 任意整理:債権者と裁判外で直接交渉をして、将来利息のカットや返済回数のリスケジュール等を行います。
- 個人再生:裁判所を通じて借金を元金から大幅に減額してもらい、残りを原則3年で分割返済する方法です。住宅ローン支払い中のマイホームを残したまま他の借金を減額することができます。
- 自己破産:裁判所の許可を得た上で全ての借金を免除してもらいます(税金等の公租公課を除く)。ただし、不動産や高価な車など、一定以上の高額な資産は処分して債権者に配当します(生活必需品等は残すことができます)。
これらの方法は、個人の状況(借金額・収入・支出・手持ちの資産額など)によって最適な選択肢が異なります。よって、あなたにとってベストの解決策を決めるには、法律の専門家に相談することがお勧めです。
30代で借金地獄から抜け出した人の体験談
【30代男性|結婚に向けて自己破産で借金を0にした】
相談者は給料が少なく日常の生活費で借金を重ねてしまいましたが、近い日に結婚を考えていた事から、できる限り早くに借金をなくしたうえで新たな生活を送りたいという強い要望をもっていました。
自己破産は裁判所を通す手続きであるため、一定の時間は要しますが、依頼者の方にも協力をいただいた上で最速で動けば、結婚までの破産手続きの完了は可能そうでした。そこで弁護士は、受任後すぐに債権調査を行い、それと並行して破産申立書を作成しました。もちろん、破産申立書については丁寧に記載をしたため、破産管財人の選任もなく、速やかに裁判所から免責許可決定を獲得する事に成功しました。
※弁護士法人きさらぎ・新百合ヶ丘事務所の解決事例
【30代女性|合計320万円・月々12万円の借金を任意整理で大幅に減額】
クレジットカードを利用して買い物を繰り返し、リボ払いやキャッシングを利用しているうちに合計5社から320万円を借り入れていたAさんは、月々の合計返済額が12万円まで膨らみ、自転車操業の状態でした。借入枠がいっぱいになり支払いが厳しい状況で司法書士に相談し、司法書士は「家族に内緒で作った借金なので、身内や会社に知られないように対処したい」という最優先のご希望を実現できる「任意整理」を勧めました。
司法書士が各業者と個別交渉すると、利息の減額・免除が認められ、月々の返済額は5社合計で12万円→6万円までダウンすることに成功。新たに借り入れをせずとも、ご自身の収入の範囲で返済が可能になりました。
※司法書士事務所ユナイテッドフロントの解決事例
【30代女性のお客様の声】
十数年もの間借金で悩んでいましたが、先生にご相談したところ、任意整理によって数週間で解決してくださいました。
とても親切で説明もわかりやすく、迅速な対応で大変助かりました。
本当にもっと早くご相談していればと思いました。先生のおかげでこれからは安心して生活することができます。
駅から近い事務所であり、暑い日でも無理なく事務所まで行くことができて大変助かりました。
またご相談があれば是非先生にお願いしたいと思います。
私と同じく弁護士さんへのご相談で迷われている方がいらっしゃいましたら、ご相談だけでも先生の所へ行かれることをおすすめします!
※関総合法律事務所の体験談
【30代主婦のお客様の声(闇金問題)】
主人に内緒で生活費を使い込んでしまい、バレないうちにすぐ返すつもりで安易にお金を借りてしまいました。すぐに全額支払いましたが、「金利分を払え!」「主人にバラすぞ!」と脅され、何度か支払いを繰り返すうちに怖くなって相談させてもらいました。主人に知られず解決できてホッとしています。
※司法書士法人アストレックスの体験談
借金地獄から抜け出すために早期に返済を
上記の解決事例・体験談のように、30代の方の借金問題は「債務整理」により根本的に解決できる可能性が高くなります。
借金問題は長引けが長引くほど利息が嵩んで負債が大きくなりますので、「返済が厳しい」と感じたら一日でも早く弁護士や司法書士にご相談ください。
債務整理は、何も「何百万円も借金を抱えていなくてはできないもの」というわけではありません。
世間から見れば少額と思えるような借金でも、債務整理により負担を軽減することができます。
30代で借金問題にお悩みの方は、当サイトに掲載している債務整理に強い事務所への無料相談をぜひご検討ください。