闇金で借り逃げできる?踏み倒しても問題ないの?
巷では、「闇金からお金を借りても返す必要はない」と言われていますが、本当に闇金から借り逃げをして、借金を踏み倒しても…[続きを読む]
闇金とは、法律に定められた上限金利を大きく超えた利率でお金を貸し出す違法な業者です。一度借りてしまうと、なかなか借金を完済できずに長い間苦しむことになってしまいます。
債務整理とは、借金を整理し、債務の負担を軽減する手続きのことです。債務整理には、「任意整理」「自己破産」「個人再生」の3つの種類がありますが、いずれも合法的に借金を解決することができ、借金の多重債務者の救済策となっています。
この記事では、闇金被害にあい、借金を債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)で、債務減額・免除できるのか?解説します。
目次
まず、債務整理でなぜ合法的に借金を減らせるのかを知っておきましょう。
「借りたお金は返さないといけない」と考える方は、日本では特に多いです。
もちろんそれは正しく立派な考えですが、中には「家族や自分が急に病気になった」「業務不振で解雇された」など、やむを得ない理由で返済を滞納してしまうこともあるでしょう。
このような場合、以下のような方法で債務減額・免除することができます。
では、闇金業者も同様に、個別交渉や裁判所への申し立てにより債務整理できるのでしょうか?
支払義務がある借金については、闇金からの借金でも例外なく債務整理で減免することができる可能性があります。
債務整理のうち、自己破産と個人再生は裁判所を通す手続きです。整理の対象は全ての債権者となりますので、闇金も例外ではありません。
しかし、闇金はそもそも法律に違反して貸付を行っている業者になりますので、裁判所を通したとしても、このような手続きに応じる可能性は低いです。
とは言え、そもそも法外な利息をとる闇金からお金を借りた場合、債務者はお金を返済する義務がありません。
闇金の借金問題については、闇金に強い弁護士・司法書士に解決をお願いして関係を絶ってもらったり、返還請求をしたりする方が有効と言えるでしょう。
ぜひ、闇金に強い弁護士・司法書士に相談してみてください。
闇金業者は利息制限法違反の利息を設定しています。
実は、利息制限法を超える利息の部分は無効となります(利息制限法1条)。
例えば100万円を、返済期を1年後として年利30%で闇金から借りた場合には、20%を超える部分(10万円)については無効なので、120万円を超えて金銭を支払う必要はありません。
また、利息109.5%を超えるものとした場合には違法金利であり、消費貸借契約自体が無効となります(貸金業法42条1項。民法708条)。
闇金業者による貸付は、年利数百%というケースもよくあります。よって、闇金業者からお金を借りると、多くの場合にその契約自体が無効になります。
すなわち、闇金からの借金は、債務整理云々以前に、利息部分・元本部分ともに返済が不要となるのです。
とはいえ、「契約自体が無効で、債務整理も不要だし、返さずに放っておいて大丈夫!」というわけではありません。
闇金から借りた借金を放置していると、厳しい取り立てや悪質な嫌がらせがエスカレートし、私生活が害されてしまいます。精神的に追い詰められてしまいますし、場合によっては家族に請求される・職場に電話がかかるなど、更なる借金トラブルに発展する可能性があります。
そこで、闇金からの借入は、放置するのではなく、専門家の力を借りてしっかりと解決をする必要があります。
闇金は違法業者ですので、法律の専門家が受任通知(債務者から案件を受任した旨の通知)を送付しても、取り立てを止めるとは限りません。
このようなしつこい闇金問題の解決には、「任意整理」と似た方法で、闇金との個別交渉により関係を断ち切る必要があります。
多くの闇金業者は弁護士・司法書士などの専門家の介入を嫌います。
法律を破っている闇金は法律の専門家には太刀打ちできず、裁判になった場合は勝てる見込みもないのです。
そのため、弁護士や司法書士が介入した途端、その債務者との関係を維持することを嫌がり、闇金が督促や請求を止めることは多くあります。
弁護士・司法書士の介入で即座に手を引く闇金もいる一方で、専門家からの一度や二度の連絡では債務者への督促を止めない闇金も存在します。
このような場合でも、闇金問題に強い弁護士であれば、毅然とした態度で闇金と交渉を続けることができます。
訴訟も辞さない姿勢を見せることで、闇金は最終的に債務者との関係を断つでしょう。
落ち着いた頃に再度連絡をしてくるようなしつこい闇金業者に対し、しっかりとアフターサポートをしてくれる事務所もあります。
闇金からの借金を解決するなら、弁護士・司法書士に代理人として交渉してもらいましょう。
また、違法業者に強い弁護士・司法書士に依頼をすれば、闇金と縁を切った上で既に支払ったお金の返還を求めることも可能です。
闇金は日々連絡先や事務所を変えて営業しているため、行方が分からなくなり残念ながらお金が返ってこないケースも多いです。
しかし、闇金の口座を凍結できれば既に支払ったお金が凍結口座から一部返還されるケースもありますし、今後また闇金に脅されて更なる被害を被ることもなくなるでしょう。
いかがだったでしょうか?この記事では、闇金被害にあい、借金を債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)で、債務減額・免除できるのか?解説しました。債務整理をしても、闇金も解決できる可能性がありますが、本来どこまで返済義務があるのかも含め、専門家である、弁護士・司法書士に無料相談しながら、解決するように進めましょう。