闇金に強い弁護士・司法書士おすすめ13選|口コミ・選び方・費用
闇金業者が「弁護士に相談しても意味ない」と脅すことがありますが、これは単なる脅し文句に過ぎません。闇金被害に対応して…[続きを読む]
闇金からお金を借りると瞬く間に返済総額が膨れ上がり、支払いが滞ってしまいます。
その理由は、闇金業者が設定する高すぎる金利にあります。
この記事では、闇金の金利相場「トイチ・トサン・トゴ」の意味や、利息の計算方法を解説します。
闇金の金利がいかに暴利であるかを理解した上で、これ以上お金をむしり取られないよう正しい対処をしていきましょう。
目次
通常の貸金業者は「年○%」という形で金利を設定しますが、闇金は10日単位で利息を設定していることが多いです。
そして、闇金の金利相場としては「トイチ」「トサン」「トゴ」と呼ばれる利率が頻繁に利用されます。
以下では、「闇金から5万円を借りた場合の10日後の返済額」を基準にして、闇金の利息計算方法を解説いたします。
トイチは、10日で1割の利息が付きます。
10日(ト)で1割(イチ)なので、略して「トイチ」です。年利換算すると365%にもなります。
仮に、闇金から5万円をトイチで借りた場合、10日後に55,000円返済する必要があります。利子だけで5,000円にもなるのです。
元本5万円+(元本5万円×10%)=55,000円
トサンは、10日で3割の利息が付きます。
10日(ト)で3割(サン)なので、略して「トサン」です。年利換算すると1,096%にもなります。
仮に、闇金から5万円をトサンで借りた場合、10日後に65,000円返済する必要があります。利子だけで15,000円になります。
元本5万円+(元本5万円×30%)=65,000円
トゴは、10日で5割の利息が付きます。
10日(ト)で5割(ゴ)なので、略して「トゴ」です。年利換算すると1,825%にもなります。
仮に、闇金から5万円をトゴで借りた場合、10日後に75,000円返済する必要があります。利子だけで25,000円になります。
元本5万円+(元本5万円×50%)=75,000円
「トイチ」「トサン」「トゴ」で5万円を借りた場合の返済額を表したのが、以下のチャートです。
およそ1ヶ月で法定利率を比べると、闇金では驚くほど高い金利が付いていることがお分かりいただけると思います。
トイチ | トサン | トゴ | 法定利率* (年利20%) |
|
---|---|---|---|---|
10日後 | 55,000円 | 65,000円 | 75,000円 | 50,274円 |
20日後 | 60,500円 | 84,500円 | 112,500円 | 50,549円 |
30日後 | 66,550円 | 92,950円 | 168,750円 | 50,826円 |
年利換算 | 365% | 1,095% | 1,825% | - |
*上記の法定利率の返済額は、比較のため複利で計算しています。ただし、一般的な消費者金融などでも延滞がない限り、単利計算が多くなります。
他にも、アスイチ・ヒサンというものがあり、これは非常に高利と言えます。
「トイチ」の単利計算でも、年利に換算すると365%となります。
一方で法定金利は、次の通りです。
借り入れ金額 | 上限金利 |
---|---|
元本が10万円以内 | 年20% |
元本が10万円~100万円未満 | 年18% |
元本が100万円以上 | 年15% |
闇金を利用すると10日毎に返済を迫られるため、実際の金利は年利40%~50%程度のことが多いようです。
しかし、それでも上記の法定利率の2倍以上の利息が発生することになります。
トイチ・トサン・トゴが暴利であり、違法な金利設定であることは明確です。
しかも、闇金でお金を借りると、利息に対しても利子が付く複利で計算されることが多くなります。
(これに対して、元本にのみ利子が付く方法を「単利」と呼び、一般的な消費者金融などでも延滞がない限り単利計算が多くなります。)
5万円を借りた場合の単利と複利の違いについて「トゴ」を例にとって返済額を考えてみましょう。
【単利計算の場合】元本×金利=利息
10日後:元本50,000円+(元本50,000円×50%)=75,000円
20日後:75,000円+(元本50,000円×50%)=100,000円
【複利計算の返済額】(元本+利息)×金利=利息
10日後:元本50,000円+(元本50,000円×50%)=75,000円
20日後:75,000円+(元本50,000円+利息25,000円)×50%=112,500円
上記の計算を表にすると以下のような差が出ます。
単利計算 | 複利計算 | |
---|---|---|
10日後 | 75,000円 | 75,000円 |
20日後 | 100,000円 | 112,500円 |
30日後 | 125,000円 | 168,750円 |
40日後 | 150,000円 | 253,125円 |
50日後 | 175,000円 | 379,688円 |
60日後 | 200,000円 | 569,531円 |
この通り、単利計算と複利計算を比較すると、返済額には大きな違いがあることがわかります。
なお、以下の「闇金金利シミュレーター」をお使いいただけば、「トイチ」「トサン」「トゴ」で返済額がいくらになるのか、複利で利息計算することができます。
では、なぜ闇金はこのような高い金利でお金を貸すのでしょうか。
一般に、闇金に手を出してしまうのは通常の金融機関や消費者金融からお金を借りることができない人たちです。
返済能力に問題があったり、過去に債務整理をしたりしたことで信用情報に傷がある(ブラックリスト状態にある)人は、お金を工面する必要が出た時に藁にもすがる思いで闇金に手を出してしまいます。
これらの問題を抱えている人達に長期でお金を貸し付けることは、元本すら回収できないリスクが伴います。
そこで闇金は、短期で高額な利息をとることで、リスクがあっても十分な利益を得られるように計算しているのです。
したがって、高い金利での返済が長期にわたればわたるほど、闇金にはメリットがあることになります。
闇金が「今日は利息だけ受け取ります」「担当者がいません」などと理由を助けて利用者が完済しないように図るのはこのためです。
上記のような法外な利息をとる闇金からお金を借りた場合には、借りたお金を返済義務がないとされています。
利息制限法1条によると、利息制限法を超える利息の部分は無効となります。
例えば100万円を、返済期を1年後として年利30%で闇金から借りた場合には、20%を超える部分(10万円)については無効なので、120万円を超えて金銭を支払う必要はありません。
※法定金利の範囲内の利息部分と元本部分の返済義務については、事案により結論が異なると考えられています。
さらに言えば、年利109.5%を超える消費貸借契約を結び闇金からお金を借りた場合には、借りたお金を元本含め全く返さなくても良いと考えられます。
闇金金利シミュレーションは、一般的な貸金業者と闇金で借りた場合とではどれだけ返済額に違いが出るか?を一覧で確認できるツールです。
闇金の金利で実際にいくら返済が必要になるのか、ご確認ください。
高金利の闇金からお金を借りると、あっという間に返済に行き詰まることになります。
すると、同じ闇金のグループから融資の勧誘があり、「闇金の借金を返すために闇金から借りる」という負のループに陥ってしまいます。
こうして、少額でも闇金からお金を借りてしまった方は、闇金の罠にずぶずぶと嵌ってしまうのです。
しかし、闇金に嵌ってしまっても、まだ脱する方法はあります。弁護士や司法書士といった専門家に相談するのです。
闇金から違法な利息で借りたお金は、利息はもとより元本も返済の必要がありません。
交渉において返済義務がないことを毅然とした態度で主張し、必要があれば法的措置に入るまでサポートしてくれるのがこれらの専門家です。
一日でも早く借金問題から脱するために、お悩みの方はぜひ一度専門家の無料相談をご利用ください。