リボ払いがやばい!?危険な理由と対処方法を解説

リボ払いはやばい!?危険な理由と対処方法を解説

クレジットカードの使いすぎで破産する方の多くは、「現金不要でショッピングができる手軽さ」や「残債務の見えにくさ」「リボ払いが知らないうちに設定されていた」などのせいで、自分の支払い能力を超えた買い物をしてしまうことが理由です。

特に「やばい」と言われているのは「リボ払い」です。
リボ払いを利用するといつまで経っても借金が完済できず、気がついたら利用限度額まで借金額が膨れ上がってしまう可能性がありますので、注意が必要です。

この記事では、クレジットカードのリボ払いがやばい理由と、リボ払いによる借金が返済不能になった際の解決方法をご紹介します。

リボ払いがやばいと言われる理由

クレジットカードの支払いの中でも、リボ払い(リボルビング払い)は特に危険だと聞いたことがある方は多いでしょう。
では、なぜリボ払いはやばいと言われているのでしょうか。

その理由は以下の通りです。

  • 金利・手数料が高く、利息だけで負債が膨れ上がる
  • リボ払いを繰り返すと支払期間と支払回数が増え完済できない
  • 利用残高が分かりづらい

リボ払いは、簡単に言えば「利用額に関係なく、毎月決められた一定額のみ支払う」方法です。
例えば、10万円のバッグを購入したところで、毎月1万円のリボ払いに設定していれば、毎月の支払額は1万円+手数料となり、返済は10ヶ月続くことになります。

利用額が10万円から50万円、100万円と増えると、当然返済期間が長くなります。毎月決まった金額の支払いであるがゆえに、元本がなかなか減りません

毎月の支払額が決まっていることは、利用残高が分かりづらいという意味でも危険です。リボ払いを行っている期間中に新たにリボ払いを利用してしまうケースも多いのです。
こうなると利用残高が加算され、さらに支払期間と支払回数が増えてしまいます。

更に、リボ払いは金利や手数料が15%~18%と高いです。手数料はリボ払いの残高に対してかかるため、利用残高が増えるほど毎月の手数料も増えていきます。

例えば、10万円のバッグを購入し毎月1万円のリボ払いに設定していた場合、10ヶ月で支払う合計の手数料は6,857円(15%の場合)となりますが、もし100万円の利用残高がある場合は通常は利息だけで毎月1万円を超えてしまうでしょう。

しかし、それでも毎月の支払いはあくまで1万円+手数料であるため、危機感も薄く更にリボ払いで買い物をしてしまうケースが散見されます。

結果として、いつまで経っても借金が完済できず、気がついたら利用限度額まで借金額が膨れ上がってしまう可能性があります。

【リボ払いの返済方法の種類】
上記の返済の仕組み(毎月の返済額が元金+利息でほぼ一定になる返済方法)は、「元金定額方式」と言います。一方、元金+利息の金額を毎月一定として支払う(毎月の返済額が必ず一定となる)返済方法は「元利定額方式」と言います。元利定額方式では、手数料が毎月の設定額を上限にして組み込まれるため、更に利用残高が減りにくく返済が長期化します。
更に、「残高スライド方式」という返済方法もあります。これは、利用残高に応じて毎月の返済額が変化するというものです。すなわち、返済が進むにつれて毎月の返済額も減っていくということで、カードローンでよく採用されている方式です。残高スライド方式は返済期間が長期化しやすいため、特に注意が必要と言えるでしょう。

リボ払いの賢い使い方・返し方は?

リボ払いは手数料が多いため、カード会社としては利益を得やすい支払い方法となります。
よって、各社は様々なキャンペーンやポイント施策によりリボ払いを推奨しています。

リボ払いは避けるに越したことはないのですが、「お得だし、どうしてもリボ払いを使いたい」という方は、以下の点に注意して使うようにしましょう。

  • 利用残高を把握し、使い過ぎに気を付ける
  • 毎月の返済額を増やし、返済回数を少なくする
  • 基本は一括払いにして、有事の際のみリボ払いを使う

リボ払いの一番の問題点は手数料です。利用残高と手数料の額を常に把握し、「毎月どのくらい支払っているのか」「借金はいくら残っているのか」「あとどれくらいで完済となるのか」ということを知った上で、使いすぎないように注意する必要があります。
毎月の利用明細などをチェックすれば、「自分はこんなにも手数料で損をしている」ということも知ることができるので、支払いを見直すこともできるでしょう。

リボ払いの設定金額を増やして毎月多めに返済をすることで、完済時期を早めることも有効です。返済期間が抑えられる分、利息も抑えられるでしょう。

月額手数料は「利用残高×手数料率÷365日×30日」という計算式で算出可能です。
リボ払いの手数料額をシミュレーションできる機能もありますので、ぜひご利用ください。

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何よりおすすめなのは、全てをリボ払いにするのではなく、カードを使う場合はできるだけ一括払いにすることです。
リボ払いや3回以上の分割払いを行うと分割手数料が発生し、余計な負担を強いられてしまいます。

分割回数を2回以下にすれば原則として手数料がかからないので、できれば2回払いまでに留めておくと良いでしょう。
そして、リボ払いは急な出費が重なった場合など、どうしても使わなければならない時だけの利用とするのがおすすめです。

リボ払いによる借金の解決方法

クレジットカードにより借金地獄に陥ってしまったら、なんとかその状態から抜け出さないといけません。
では、どのような解決方法が考えられるでしょうか?

一括払いや繰り上げ返済をする

お金に余裕があるのであれば、利用残高を一括で支払う(繰り上げ返済する)のが最短の解決策です。
一括返済とまではいかなくても、月々の支払額を多くして支払いを継続すれば、カード会社に支払う手数料も結果的に安くなります。

しかし、現在も支払いが厳しいのであれば、いずれの方法でも支払いができないか、生活がかなり厳しくなってしまうでしょう。

借り換えローンを利用する

低金利で条件のいい「借り換えローン」などに乗り換える方法がありますが、これをしても借金の元本が減ることはありません。
返済計画によっては却って借金が増えてしまうケースや、再び限度額いっぱいまで使ってしまうケースもあります。

利用についてはよくシミュレーションを行い、慎重に決断する必要があるでしょう。

債務整理をする

上記の方法よりも当サイトがお勧めするのは、「債務整理」により借金を根本的に解決することです。
債務整理には、「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの種類があり、いずれの方法であってもリボ払いの債務を解決することができます。

任意整理

リボ払いは、利息手数料の負担が特に大きい支払い方法です。そこで、リボ払いの負債は任意整理で解決することが望ましいでしょう。

任意整理は、貸金業者と個別の交渉を行って、現実的に返済が可能となるように利息を減免・返済計画のリスケジュールをしてもらう制度です。
和解という手段で穏便に解決を図れるため、解決までの期間も短く、費用も安く済みます。

債務者は、利息や遅延損害金が減免された借金の元本を、現実的に可能な範囲で3~5年かけて返済していくことになります。

借金の元本は減らないと言う点で、減額率は個人再生・自己破産に劣りますが、クレジットカードのキャッシングやリボ払いの高額な利息が減少するため、返済がかなり楽になります。

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個人再生・自己破産

利息ではなく借金の元本が多額で、借入先も複数ある場合は「個人再生」や「自己破産」がお勧めです。
個人再生は、裁判所に申し立てることで借金を元本含め大幅に減額してもらう手続きです。自己破産は、同じく裁判所に申し立てることで借金を原則として0にすることが可能です。

いずれの方法でも、税金などの公租公課や養育費は免除されませんが、リボ払いの借金は問題なく減免してもらうことができるでしょう。

リボ払いだけでなく複数の貸金業者からも借金をしていたり、他のローン(カーローンや住宅ローン)などの借入がある場合、個人再生や自己破産による解決を検討してみることがお勧めです。

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なお、上記のいずれも個人が自力で完遂することは難しい手続きです。また、借金を減らすことができる一方で、それぞれいくつかのデメリットが考えられます。
検討の際は弁護士・司法書士などの専門家に相談することがお勧めです。

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リボ払いに関するよくある質問

リボ払いは何で「やばい」の?

リボ払いはやばいと言われる理由は以下の通りです。

  • 金利・手数料が高く、利息だけで負債が膨れ上がる
  • リボ払いを繰り返すと支払期間と支払回数が増え完済できない
  • 利用残高が分かりづらい

リボ払いは、簡単に言えば「利用額に関係なく、毎月決められた一定額のみ支払う」方法です。毎月決まった金額の支払いであるがゆえに、元本がなかなか減りません

毎月の支払額が決まっていることは、利用残高が分かりづらいという意味でも危険です。危機感も薄く更にリボ払いで買い物をしてしまうケースが散見されます。

更に、リボ払いは金利や手数料が15%~18%と高いです。手数料はリボ払いの残高に対してかかるため、利用残高が増えるほど毎月の手数料も増えていきます。

結果として、いつまで経っても借金が完済できず、気がついたら利用限度額まで借金額が膨れ上がってしまう可能性があります。

リボ払いで100万円・50万円を使ったら完済に何年かかる?

例えば、100万円の商品をリボ払い(元金定額方式)で購入し、毎月の返済額を2万円にしたとします。
この場合、完済までにかかる期間は4年2ヶ月(50回払い)です。

更に、完済までの間に加算される手数料は合計318,951円となり、最終的な支払い合計は1,318,951円にもなります(15%の場合)。
100万円の買い物が、リボ払いをしたことで更に300万円も支払うことになるのです。

50万円の買い物を毎月2万円のリボ払いにした場合でも、完済には約2年かかります。
途中でリボ払いを増やせば完済は更に遠のくため、リボ払いがどれほど借金地獄に陥り易いかお分かりいただけるでしょう。

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リボ払いの末路は?解決方法はある?

リボ払いの沼にハマると、いつまで経っても借金が完済できず、気がついたら利用限度額まで借金額が膨れ上がってしまう可能性があります。
利用残高を一括で支払う(繰り上げ返済する)ほどの資金はなく、毎日の督促に悩まされ、死に逃げするしかないのでは…と思い詰めてしまう方も多いでしょう。

しかし、リボ払いで膨らんだ借金を解決できる方法は存在します。それは「債務整理」です。

債務整理には、「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの種類があり、いずれの方法であってもリボ払いの債務を解決することができます。

リボ払いによる利息の負担が特に大きい場合は、任意整理で解決することが望ましいでしょう。

しかし、他にも借金がある場合・元金が多額である場合など、個別の事情によっては個人再生・自己破産での解決が最善の可能性もあります。一度弁護士・司法書士に相談することをお勧めします。

クレジットカードの借金を整理するなら弁護士・司法書士へ

クレジットカードのリボ払いは、正しく使えば便利なものかもしれません。
しかし、いつの間にか元本や利息が膨らんでしまうという怖さがあります。いつまで経っても元本が減らず、油断していると支払不能な事態に陥ります。

このようなクレジットカード払い・リボ払いの借金については、弁護士や司法書士に相談することで解決することができます。借金問題解決の専門家は、あなたにとってぴったりの債務整理方法を提案してくれるでしょう。

利用残高が多すぎる場合、任意整理の効果は薄いかもしれません。
しかし、個人の事情によっては、個人再生や自己破産をすることでデメリットが生じるケースも0ではありません。

貴方にとって最適の借金解決方法は何か、弁護士・司法書士などの専門家に相談して解決策を決めていくのがおすすめです。

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執筆・監修
服部 貞昭(CFP・日本FP協会認定)
ファイナンシャル・プランナー(CFP・日本FP協会認定)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
東京大学大学院 電子工学専攻修士課程修了

新宿・はっとりFP事務所
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