債務整理とは?メリット・デメリットと3種類の手続き方法をFPが解説
「誠実に借金の返済を続けているのに元金がほとんど減らず完済の目途が立たない」「毎月の返済ができず、借金を返すためにま…[続きを読む]
「オリコカード」は、株式会社オリエントコーポレーション(通称:オリコ)がカード事業として発行しているクレジットカードです。
オリコは、クレジットカードの他にもオートローン(カーローン)、ショッピングクレジット、銀行保証などを事業として行っているので、その名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
オリコカードは、100円で1オリコポイントが貯まります。また、オリコモール経由のネットショッピングでお得にポイントを貯められるため、お得さ重視で選んだ方もいらっしゃるでしょう。
しかし、オリコカードの支払いができず、返済が滞ると、日々の督促の後に財産の差し押さえなどの強制執行がされてしまう可能性があります。
この記事では、オリコカードを利用している方、オリコカードの支払いが厳しいとお悩みの方に向けて、対策や解決策をご説明します。
目次
オリコカードは、常時1%のポイント還元率でポイントを貯めることができ、貯まったポイントはAmazonギフト券やGoogle Play、nanacoポイント、WAONポイント、ANA・JALのマイルなどに使えます。
さらに、入会後6ヵ月間はポイント還元率が2倍にアップ(2%還元)し、 100円で2オリコポイントたまります。
通常のカードならば年会費無料で、ETCカード、家族カードも無料で作成できます。
オリコカードも他のクレジットカード同様、一括払いや2回払いでは手数料がつかず、3回払いで実質年率12.2%の手数料がかかります。
回数ごとに利率は上がり、18回以上は最高の15.0%です。
また、オリコカードのリボ払いの手数料の利率は、カードによって異なりますが11.52%〜15.0%となっています。
(※会員登録(契約確定)の時期で、利用代金残高に応じた毎月の返済金額が違ってきます。)
では、オリコカードの支払いが間に合わず滞納してしまった場合、どう対応すれば良いのでしょうか。
オリコカードの口座からの引落日は毎月27日です。引落日の前日までに口座に請求金額を用意しておくことになります。
(※27日が土・日曜、祝日の場合、引落日は翌営業日。)
27日(またはその翌営業日)の振替が出来なかった場合は、振込用紙付の案内が送られてきます。
また、金融機関によっては再振替を行ってもらえます。その場合、再度引落しは翌月の12日(土日祝祭日の場合は翌営業日)になります。
ただし、振込用紙および再振替で支払う場合、遅延損害金、催告手数料が発生します。
遅延損害金は日数ごとに膨れるため、うっかり支払いを忘れてしまったという場合は一日でも早く支払う方が良いでしょう。
オリコカードの遅延損害金は、ショッピング利用で16.6%、キャッシング利用で18%です(年率)。
また、リボ払いの遅延損害金率は実質年率14.6%です。
振込用紙での入金や再振替での支払いが厳しい場合、あるいは遅延損害金を抑えるために一日でも早く振込先を聞きたい場合は、オリコカードサービスセンターに電話で連絡をしましょう。
参考:入金できなかった場合の問い合わせ先|オリコ
オリコカードの担当部署が、分割払い(滞納を続けると、未払い債権を一括払いする必要が出てきます)や新たな支払い期日について相談を受け付けてくれることで、支払いの督促が一旦止まることが考えられます。
新たな約束の通りに借金を支払えば、その後督促・催促をされることはありません。
延滞により利用停止になったオリコカードをそのままにしていると、そのうちオリコカードを強制解約され、将来永続的にオリコカードを作れなくなってしまう可能性があるのでご注意ください。
5年という時効が成立していない限り、オリコカードをはじめとしたクレジットカードの債務は当然支払わなければなりません。
しかし、オリコカードの他にも借金があったり、仕事を解雇されたりして、どうしても首が回らず支払えないというケースもあるでしょう。
この場合、弁護士や司法書士に相談し、「債務整理」を検討することをお勧めします。
特に、利息や遅延損害金が嵩んで支払えないという場合は、弁護士・司法書士に「任意整理」をサポートしてもらえることで、オリコカードと独自に交渉の上で利息の免除や支払いのリスケジュールを認めてもらえる可能性があります。
ご自身でオリコカードサービスセンターに連絡しても解決しなかったという場合でも、専門家の介入により返済について和解できる可能性があるのです。
これ以外にも、裁判所を通して借金を合法的に減免する「個人再生」「自己破産」という債務整理方法もあります。
これらを弁護士や司法書士に依頼すると、申立てに関する書類の収集や作成を任せることができ、手間や時間を大きく省略できます。さらに、裁判所に代理人として赴いてくれるため、平日に仕事などを休む必要もなく、失敗せずに手続きを進めることができます。
債務整理について、詳しくは以下のコラムをご覧ください。
上記のように、オリコカードの滞納を解決する方法はあります。
もし、これらの方法をとらずに滞納を放置・督促を無視していると、以下のようなリスクが生じるでしょう。
特に最後の強制執行(差し押さえ)がされた場合、給料や預金などの債務者の財産が強制的に債権者(オリコ)への弁済に充てられてしまいます。
給与を差し押さえられると、給料の一部(原則として、税金等を控除後の給与の4分の1)が完済できるまで強制的に徴収されます。手取りが少なくなるほか、借金滞納・差し押さえの事実は会社にバレてしまいます。
口座を差し押さえられると、ある日通帳に「サシオサエ」と記載され、残高が0円になっていることもあります。
強制執行を回避するためにも、借金の滞納は放置せずに弁護士・司法書士へご相談ください。
オリコカード(株式会社オリエントコーポレーション)の情報は以下の通りです。
住所 | 〒102-8503 東京都千代田区麹町5丁目2番地1 |
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電話番号 | 03-5877-1111 |
支払い方法に関するコールセンターの番号は以下のページよりお探しください。
オリコカードからの借金の時効は、以下の通りです。
後者は①=②になることがほとんどですので、すなわち、オリコカードの時効は、借金の弁済期が到来した日(借金を返すとした期限)から5年ということになります。
借金問題を解決できる債務整理は、弁護士に依頼することをお勧めします。その理由としては以下の通りです。
債務整理は債務者本人が行うことも理論上は可能です。
しかし、現実的には難しく、自分で債務整理をしようとすると失敗してしまうリスクを抱えることになります。