任意整理後の毎月の返済額はどうやって決まる?

任意整理」をすれば、借金の将来利息や遅延損害金などがカットされるので、借金の返済が楽になります。
しかし、気になるのが減額後の毎月の支払い額でしょう。せっかく任意整理をしても、月々の返済額がそれほど変わらなければ意味がありません。

任意整理では、一体どのようにして毎月の返済額が決められるのでしょうか?

本記事で解説していきますので、任意整理後の毎月の返済額に不安を感じている方はぜひご一読ください。

1.毎月の返済額の決まり方|交渉による合意

任意整理では、原則として元本の減額は難しく、借金の将来利息・遅延損害金などがカットされるに留まります。
その上で、債務者と債権者が裁判所を通さずに、毎月の支払額に関して任意の話し合いをして、「元本を毎月いくら、何ヶ月かけて支払うのか」という、今後の返済計画について合意します。

あまりに収入と不釣り合いな返済額を設定した場合、任意整理後に支払えなくなってしまう可能性がありますし、そもそも債権者が任意整理に応じてくれないかもしれません。

そこで、任意整理を弁護士に依頼すれば、弁護士は債務者の債務総額や収入・生活スタイルを参考にした上で、「現実的に考えて、毎月いくらなら無理なく返済できるか」を計算し、提案してくれます。

もちろん、弁護士の独断で決めることはありませんが、仮にあなたが「少し無理をすれば毎月5万円払えます」などと提案しても、弁護士は「その条件では、将来的に生活に無理がかかって支払不能になりそうだ」などと言って止めるかもしれません。

その後、弁護士は債権者との交渉も代理してくれます。債権者に毎月の返済計画が提示され、債権者が検討を行います。

もし債権者から異議がある場合、債務者本人ではなく弁護士に対して回答があります。弁護士はその結果を依頼人である債務者に伝え、再度債権者に提示する条件を考えることになるでしょう。
異議がなければ、提示した返済計画で合意(和解)をすることになります。

債権者から和解に応じるという返事があれば、弁護士が和解契約書を作成し、その後は和解の内容に従って毎月の返済が始まります。くれぐれも返済が滞らないように注意してしてください。

以上より、任意整理後の返済額はあくまで債務者と債権者の話し合いにより決定するものであり、いわゆる相場のようなものは存在しないことを覚えておきましょう。

2.返済額の決定の目安

相場がないとはいえ、借金の総額や債務者の収入状況により、大まかにいくら程になるかという予測を立てることは可能です。

2-1.借金の総額を求める

まず、債務者の借金の総額を明らかにする必要があります。
これを明らかにするには、各債権者から取引履歴(債権者がいくらお金を貸して、債務者がいくらお金を返したかの履歴)を取り寄せて、利息制限法に基づく「引き直し計算」をしなければなりません。

弁護士に依頼すれば各債権者から取引履歴を取り寄せてくれますし、引き直し計算も行ってくれるので、債務者本人が何かを行う必要はありません。

2-2.毎月返済できる額を弁護士と協議する

導き出された借金総額(返済しなければならない借金の総額)が分かったら、月々の返済額を決める段階です。

任意整理は交渉によって進みますが、例えば、極端な例で言うと「60万円の借金を毎月1円ずつ、60万ヶ月かけて返します」という条件では、当然ながら債権者は応じてくれません。
実務上は、「利息・遅延損害金を免除した上で、3年〜5年払いで現実的に返済できるかどうか」が大切になってきます。

仮に毎月2万円支払える人であれば3年で72万円、5年で120万円支払えることになるので、任意整理後に支払うことになる借金(元本)の額は最大で120万円と考えられます。

「現実的に毎月支払える額の60倍までが任意整理できる借金額」だと考えておきましょう。

月々の支払額 36回(3年間)の返済額 60回(5年間)の返済額
1万円 36万円 60万円
2万円 72万円 120万円

なお、任意整理は債権者を一部だけ選んで交渉することが可能です。
例えば、住宅ローンや車のローンを除外することでマイホームやマイカーを失わずに済みますし、家族が保証人となっている債務を除外することで整理を内密に進める・周囲に迷惑をかけずに終わらせることができるのです。

ただし、任意整理交渉をしない債権者からの借入は、当然ですがこれまで通りに返済をしていく必要があります。

交渉により返済計画をリスケジュールした債権者と、これまで通り支払いを継続する債権者の両方に対し、支払い遅れが生じないよう計画を立てる必要があるのです。

もし、借金の総額が毎月返済できる額の60倍を超えている場合は、任意整理以外の債務整理である自己破産個人再生なども検討の視野に入るでしょう。

3.まとめ

任意整理後の月々の返済額は、ある程度自分で決めることができます。
しかし、任意整理は原則として5年間の60回払い以下で収めなければならないので、あなたが「毎月いくらなら無理なく返せるか」が重要となります。

無理に任意整理をしようとして毎月の返済額を上げてしまうと、将来的に返済が苦しくなり、生活が破綻してしまうかもしれません。

その時にもう一度任意整理をしようとしても、債権者は応じてくれない可能性が高いです。必ず現実的に毎月支払える額を弁護士と協議することをお勧めします。

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監修
弁護士相談Cafe編集部
弁護士ライター、行政書士資格者、FP(ファイナンシャル・プランナー)を中心メンバーとして、今までに、債務整理に関する記事を1,000以上作成、監修。
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