免責審尋とは?準備事項や聞かれる内容などについて解説

★ お気に入りに追加

自己破産の手続き中、弁護士から「免責審尋が行われるので裁判所に来てください」と言われるケースがあります。

「免責審尋」とは、裁判官が破産者を「免責」するどうか判断するために与えられる機会です。
免責」とは「借金を0にすること」という意味ですので、免責を受けられないと自己破産は失敗に終わってしまいます。

しかし、「免責審尋で不適切な発言をしたら自己破産に失敗してしまうのでは」などと過度に心配になる必要はありません。

この記事では、自己破産の免責審尋について、どのようなことが行われるのか、裁判所からの質問への対応方法、準備すべき事項などを説明していきます。

1.免責審尋とは

免責審尋とは、破産者の免責を認めるべきかどうかを判断するために、裁判官が破産者と面談をして様々な質問をするための手続きです。
自己破産の破産手続(財産を売却してお金に換え、破産申立人の債権者へ平等に配当する手続き)が終わり、免責の判断が必要になった際に開かれます(破産手続の開始決定から約2~3ヶ月後)。

免責審尋が主に問題となるのは、破産者に「免責不許可事由」がある場合です。
免責不許可事由とは、ギャンブルや浪費・投資の失敗・偏頗弁済(一部の債権者にのみ返済すること)・財産隠しなど、免責を許可すべきではないとされている事情です。

関連記事
免責不許可事由とは?自己破産できない場合もある
借金が膨らんで現実的に返済が出来なくなった人は、債務を解消するために債務整理をする必要があります。 債務整理の中で特…[続きを読む]

この場合、裁判官に「裁量免責(裁判所の裁量で特別に免責を認めてもらうこと)」をしてもらわないと免責を受けられません。
免責審尋の結果は、この裁量免責の判断に大きな影響を与えます。

免責不許可事由がある方は、免責審尋の際に免責不許可事由に関する質問を受ける可能性もあるため、あらかじめ弁護士と受け答えについて打ち合わせしておくことがお勧めです。

 

免責審尋の方法は、各地の地方裁判所によって異なります。
東京地裁ではすべてのケースで免責審尋を実施しますが、免責審尋を行わず書面審理のみで免責の判断を行う裁判所もあります。

また、免責審尋が行われる場合であっても、裁判官と破産者が一対一で個別に実施するケースもあれば、1つの部屋に多くの破産者を入れて集団で免責審尋が行われるケースもあります。

通常のケースでは書面審理や集団審尋にしていても、免責不許可事由のある破産者の場合にのみ個別審尋にしている裁判所もあります。

これは、同時廃止や管財事件かによっても変わってきます。

自己破産は、「借金をゼロにしてもらえる手続き」です。 裁判所が「免責」というものを許可してくれれば借金が帳消しになる…[続きを読む]
自己破産は裁判所で行う「債務整理」です。 成功して「免責」の許可を受けることができれば、借金をゼロにすることができま…[続きを読む]

個別審尋の場合、約10分程度で終了します(集団審尋はもう少し時間がかかることがあります)。

免責審尋終了後、約1週間で免責の決定が出るでしょう。

2.免責審尋で聞かれる内容

では、免責審尋期日には、どのようなことを聞かれるのでしょうか?

原則的に、「借金の理由」や「反省しているかどうか」は、申立書類や陳述書・反省文に書いてあるので、プライバシーの保護のため免責審尋においても質問されることはありません。
しかし、「自己破産」や「免責」について、その趣旨などを尋ねられることはあるようです。

ケースにもよりますが、以下のようなことを聞かれるケースが多数です。

  • 本籍地や住所、氏名などの基本事項について間違いはないか
  • 提出した書類に間違いはないか
  • 免責不許可事由はないか

集団審尋の場合には、裁判官が出席した破産者に順番に答えを述べさせるケースが多数です。
(人数が多い場合、裁判官から指定されなければ何も答えずに済む場合もあります。)

いずれにせよ、確認事項については「はい、間違いございません」と答え、誠実な回答をしていれば過度に心配する必要はありません。

3.免責審尋を受ける際の注意点

最後に、免責審尋を受ける際の注意点を確認していきます。

3-1.服装

免責審尋に出席する際、服装に決まりはありません。服装によって免責されるかどうか決まることは一切ないので安心しましょう。

特に集団審尋の場合には、たくさんの破産者にまぎれるので、よほど奇抜な服装でなければ注目されることはほとんどありません。

とはいえ、裁判所の心証を損なわないためにも、あまりに着崩れた格好や、ブランド品に身を包むのは避け、シャツと長ズボンなど地味かつきちんとした格好をしていくべきでしょう。

3-2.持ち物

事前に出頭者カードを受け取っていたら、これを持参します。
他には特に必要なものはありませんが、念のため身分証明書を持参すると良いでしょう。

なお、自己破産手続きを弁護士に依頼していない場合は、今まで提出した書類の控えや裁判所から届いた免責審尋の呼出状も必要です。

3-3.時間、場所

免責審尋期日については、事前に時間場所を指定されます。時間は平日の午前か午後、場所は地方裁判所内です。

申立代理人の弁護士から連絡を受けるので、間違いなく指定された日時に指定された場所へ出頭しましょう。

なお、遅刻をすると裁判官の心証は悪くなります。10分前には到着しているように準備すべきですが、どうしても間に合わない場合は必ず事前に弁護士に連絡を入れましょう。

3-4.欠席はできない

免責審尋期日には、破産者本人が必ず出席しなければなりません。破産申立てを弁護士に依頼していても同じです。
※弁護士は一緒に出席してサポートしてくれますが、「代わりに免責審尋に行ってもらう」ことは不可能です。

何の連絡もせずに欠席すると、本当に免責不許可にされてしまうおそれがあります。
どうしても都合がつかない場合、早めに申立代理人の弁護士に伝えて日にちを変更してもらいましょう。

4.まとめ

免責審尋で「裁判官と面談」と言われると、多くの破産者の方が萎縮してしまいますが、過度におそれる必要はありません。

申立代理人の弁護士がいたら、事前にどのようなことを聞かれそうか尋ねることもできます。実際の免責審尋は基本的な情報を確認するに止まることがほとんどで、10分ほどで終了します。免責審尋が原因で実際に免責不許可になるケースは滅多にありません。

とはいえ、無断欠席や遅刻は厳禁です。最低限のマナーを守りつつ、免責審尋に臨みましょう。

Cafeおすすめ! 【東京都・新宿区】債務整理に強い弁護士
弁護士法人みなと法律事務所
弁護士法人 みなと法律事務所
弁護士法人みなと法律事務所 弁護士法人 みなと法律事務所

ご相談者様のご状況を詳しくお伺いし、経済状況に合わせた適切な債務整理の方法をご提案します。

ご相談者様のご状況を詳しくお伺いし、経済状況に合わせた適切な債務整理の方法をご提案します。

初回のご相談は無料でお受けしております。今まで終わりの見えない返済に苦しまれたかと思いますが、当事務所への電話一本で完結が可能です。
お電話でのお問い合わせはこちら
050-5267-6220
[電話受付]毎日 24時間
電話で相談する 弁護士詳細情報はこちら 弁護士詳細情報はこちら

債務整理に強い弁護士が無料相談いたします

借金返済ができず、滞納・督促でお困りの方は、債務整理に強い弁護士にご相談ください。自己破産、個人再生、任意整理、過払い金請求、法人破産などで、借金問題を解決できる可能性があります。

弁護士に相談することで、以下のような問題の解決が望めます。

  1. 毎月の借金の返済が苦しい/借金が一向に減らない
  2. 債務整理したいが自宅だけは手放したくない
  3. 連日の督促・取り立てで精神的につらい
  4. 会社が倒産したので破産処理をしたい

債務整理に強い弁護士に相談・依頼することで、厳しい督促が止まり、難しい手続きもサポートしてもらえます。

1人で悩まず、今すぐ債務整理に強い弁護士にご相談ください。

都道府県から債務整理に強い弁護士を探す

この記事が役に立ったらシェアしてください!